普通の高校生2【安室透／降谷零】

10『迷宮カクテル』 ページ42

「執事の深町さん…あなたしかいませんよね？」



一斉に深町さんに視線が集中する


何故そうなったかと言うと、
あれから我に返った安室さんと新一がまず諸岡さんと村上さんがシロである根拠を話していた


諸岡さんは深町さんの眼鏡を取りに行ってる間、時間を気にしたり、店をチラ見したりする様子もなかったから違う


村上さんは有里さんとぶつかった後、電話が来て有里さんが置いたグラスから遠ざかって行ったから違う




となると、怪しいのはずっと有里さんのグラスの傍に座っていた深町さんって事になる




眼鏡をかけていなかったから見えるはずないと諸岡さんは言うが、


それはスマホのカメラのズーム機能を使っていたと推理





他にもズーム機能と警報音を鳴らすスマホは別々で2個持っていた

実は主人の諸岡さんを毒殺現場から遠ざける為、わざと眼鏡を踏まさせて取りに行かせた等




今回は小五郎さん(新一)じゃなくて安室さんがほぼ解いてるな〜


珍しい…と思いながら彼の推理に耳を傾けた








深町さんは否定する事なく懐から2台のスマホを取り出した


理由は亡くなった諸岡さんの奥様の為だと。




「もう奥様を悲しませないでください…」


「違うんだ…あの子は、ただの目当ての女の子じゃなくて…」





「娘さん…ですよね？」




む、娘……！？

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