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時を飛ばして、転生してから早くも12歳を迎えました。
え?転生した時のことを教えろって?
教えられるのは、転生するなら赤ちゃんからじゃなくてある程度育った時の方が良いってことぐらいかな…あとは聞くな。
まぁ3ヶ月ほど経った時には諦めたけどね。
羞恥心は捨てたよね。生きるためだもん。
仕方ない。仕方ない。って強めメンタルで頑張りましたよ。
て、そんなことはどうでもいいんだよ。
転生先なんだけどさ、自分で言っちゃなんだけど、死んだ理由とかもろもろテンプレだったじゃん?
だから普通ファンタジーとか思うじゃん。
そしたらファンタジーとは程遠い、めちゃくちゃ平和な世界な『12歳。』の世界でしたよ。
ここまで平和な転生先無くない?
ちょっとファンタジーとか期待してたのは秘密だ。
「Aちゃんは?Aちゃーん」
「あ、ごめん。何?」
「ちょっと大丈夫?」
「考え事してただけだから。平気平気。」
いけないいけない。お喋り中だったの忘れてた。
今は花日こと綾瀬花日と蒼井結衣、小倉まりんという主要人物たちとなんか、うん。いろいろお話中…
まさか2組になるとは思って居なかった…
まぁ12歳。なんて小中で見てたぐらいだし大まかにしか覚えてないけどね。
「で、なんの話だっけ?」
「もう、理想のキスの話だよ。」
キスねぇ…全く、最近の子供は…
「で、Aはどんなキスしてみたい??」
まりんちゃんは私にそう尋ねて来た。
アッ私も今最近の子供でしたね。
「うーん…秘密、かな。」
人差し指を口の前に立て笑った。
これで誤魔化せた…はず。
理想のキスなんておばさんにはありませんよっと。
「美作も、綾瀬も」
ふと後ろから声がして、振り向くと、
「高尾!」
が居た。相変わらずキラキラしてるね、高尾クン。
あれ、このシーンて花日だけからかうんじゃなかった?
ま、私が存在する時点でちょいちょい違うところも出るか。
「そんな女子みたいなこと話すんだね。」
あれ、私もしかして女子だと思われてない?
オタク感出てた?
「はぁ?女子みたいじゃない!女子だもん!」
「そうだよ高尾。私は置いといて、見てよ花日、こんなに可愛いじゃん。」
高尾…君は好きな子のことは付き合うまでからかっちゃうタイプなんだよね。
知ってるよ。見てたし(アニメ)。
「…そういう事じゃないんだけどな」ボソッ
「?何か言った?」
「いや、何でもないよ」
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riririririn - 更新楽しみにしてます! (2020年7月26日 11時) (レス) id: c0ef02b731 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雅 | 作成日時:2020年3月16日 22時