【d!】妹の婚約宣言を境に三人の美男子に求婚されました Ⅰ (ページ9)

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？「＿明日の結婚式、待ちきれないな」

『えぇ、ライトの時も前日は余り眠れなかった覚えがあるわ』
ラ「姉貴はそう言う性格だもんな」
？「それほどA様はお優しいのですよ」
『ふふ、褒めてくれてありがとう、あぁ‥リンの花嫁衣装姿、まだ脳裏に焼き付いているくらいには嬉しかった記憶があるわ』

結婚式が明日と言うだけで胸が高鳴る
最愛の家族が幸せになってくれるだけで私は幸せ、ほんと悔いがもう残っていないくらい、、

ラ「次は姉貴の番だな」

『私？誰にも嫁ぐ気無いわよ？嫁げば高確率で他国行くと思うから』
ラ「自国の奴とは結婚しないんだったな」
『えぇ、私にとって国民は平等で大切な存在、誰かを特別にするつもりは無いわ』
リ「自国に住む人とは結婚するつもりが無いのなら、いっそ他国の方と結婚してみては？」

『何故そんなに結婚を進めるの、、』
ラ「だって姉貴もう28歳だろ？国の長ってのは大変だからそろそろ休んで欲しいんだよ」
『休みは取ってるわよ？』
ラ「あれを休みと言うか!!仕事詰めのくせして、、暇あれば国のためにって何か考えてるし」

『そんなに皇帝の座から退いて欲しい？』
リ「そう言っている訳ではありませんよ、ただA様にも幸せになって欲しくて、、」
『私はもう十分幸せよ』

「だから結婚なんてしなくても十分」
そう言えば苦笑いする彼ら、私はそれを見なかったことにして自室のベッドで横になる。

執務室に居た二人の気配が無くなったのを感じてそっと溜め息を溢す、、

『…私に誰かを愛する権利なんて無いのよ』

　

？「それは誰が決めたんや」

突然聞こえた人の声に驚いて起き上がる
辺りを見渡せば、バルコニーの柵にゾムが座っていて、、

『どうして此処に？どうやって侵入して…』

zm「それより誰が決めたんや」
『え？何が、、』
zm「なんでAが誰かを愛したらアカンねん、Aは家族のこと愛しとるやろ」
『…えぇ、愛しているわ、だけど本来愛してはいけないの』

自分の掌を見つめながらそう呟いた
秒針が時を刻む音が響く、ただ静かな空間に居たたまれない気持ちになっていると突然抱き締められる。

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