【d!】妹の婚約宣言を境に三人の美男子に求婚されました Ⅰ (ページ47)

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sha「…よし、じゃ行こか」

『え？シャオロン様も？？』
sha「一人で行かせる訳無いんよなぁw あと様付けしんといて？シャオさんとかなら良し」
『じゃあシャオさんで‥でも大丈夫なの？巡回中なんじゃ、、』
sha「そろそろ交代する頃やし全然大丈夫、あ、でも連絡だけ入れとくわ」

彼はそう言ってインカムに手を添え誰かに連絡する、終わるのを待っていれば、彼がインカムを外して私の耳に付ける。その行動に首を傾げていると無言だったインカムから声が聞こえた。

『え？コネシマ様？』

kn[あ"ー‥その、ゾムと婚約おめでとう]
『えぇ、ありがとう』
kn[あと、俺、まだ狙ってるから]
『それ、シャオさんにも言われたわ、この国って一妻多夫有りなのね』
kn[聞いとるなら話が早いわ、ゾムと話して三人で夫になることも了承済みやからアタックしまくるで、てことで明日、まぁ、今日か、デート行こう]

『デート？んー‥無事帰れたら行くわ』
kn[滞在期間一週間なんやろ？いつでもええ]
『分かったわ、それじゃあシャオさんに変わるわね』
kn[おう、あ、次会う時何か渾名(あだな)で呼んでな]
『ふふ、分かった』

そう返事をしてインカムをシャオさんに返す、彼は一言二言話すと通信を切って微笑み歩き出した。それに着いていくように隣を歩く。因みに彼にもデートに誘われた。何処行きたい？なんて話しているうちに着いた役所にお互い目を合わせて頷き気配を消す。

裏口をピッキングで開けて監視カメラに映らないよう【認識阻害】を発動させながら移動する、二手に分かれて歩き回っていると光が僅かに漏れる部屋があって隙間から覗く、部屋には職員が残っているようで行動を観察すれば何かを写真に撮っていた。その何かは名簿のような物、その職員が協力者かは分からないけど、、そもそも役所の物を持ち出す行為は禁止だから違反行為をしているのには間違いない。

念のため証拠として音の出ないカメラで写真を数枚撮る、もう此処には用が無いのでシャオさんと合流しようとしたその時＿カチャッと言う音がして後頭部に固い物が押し当てられた‥

　

＿＿バンッ_
＿空気を切り裂くような鋭く重苦しい音が満月の夜、辺りに響き渡った、、

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