【d!】妹の婚約宣言を境に三人の美男子に求婚されました Ⅰ (ページ44)

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zm「＿弱っちぃくせに歯向かうんちゃうぞ」

男達を拘束したゾムはそう呟いてインカムで警備兵を要請する、しばらくすると警備兵が来て男達を連れていった、萎えたわぁ～、と言いながら席に座るゾムの向かいに座って私は彼に此処を出ないかと提案する。

正直言うと視線が痛い、彼が活躍したことにより尊敬の眼差し、それと相手が幹部だと知って嫉妬の眼差しでも見られる。こんな中まともに食事しようとは流石に思えなくて苦笑いしつつ彼に言うと頷いて私の手を取り歩き出す。

そのままカフェを出て何処に行こうかと迷う彼にスーパーを指差せば、不思議なのか首を傾げながらもそこへと向かう。

zm「なんかお菓子でも買うん？」

『私を何歳児だと思っているの？』
zm「いや、だってそれ以外にスーパー寄る理由が分からんくて、、」
『あら、手料理でも振る舞おうと思ったのだけど嫌かしら？もうお昼だし軍の食堂使う？』
zm「え？て、手料理!?めっちゃ嬉しい!!」
『ふふ、基本何でも作れるわよ、何が良い？貴方のリクエスト通りにするわ』

ゾムと手を繋ぎつつ片手でカートを押せば、迷うようにしていた彼もカートに片手を置いて料理名を呟く、定番過ぎるそれに笑みを返して挽き肉を選んだ。

『ゾムって沢山食べるわよね？』

zm「まぁ、人より多いな」
『だったら沢山作らなきゃね』
zm「手伝おうか？」
『大丈夫』

料理の材料を買ってレジへと並ぶ、私の番が来てボーッとどう作ろうかなんて考えていればレジのおばさんが彼氏？、と聞くので苦笑いしながら口を開こうとした瞬間ゾムが抱き着いて夫婦やで、と言った。まだ結婚式上げてないんだけどね。

「まぁまぁ!!美形の夫婦ね～」

『それはどうも』
「新婚さんかしら？だったら夜道は気を付けなさいよ？最近流行ってるの」
zm「？何が？？」
「新婚さんの妻だけ誘拐する手口よ、そこまで被害が出てる訳じゃないから軍にも申請出来なくてね？でも確実流行ってるから気を付けて～」

お会計をしてレジ袋に材料を詰める、その間ゾムと話して取り敢えずグルッペン様に報告しようと決めた、今は楽しもうと言う彼に頷いて城への帰り道を手を繋ぎながら歩く。

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