【d!】妹の婚約宣言を境に三人の美男子に求婚されました Ⅰ (ページ34)

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『あの国は現在何をしているのかしら』

ア「何かを召喚したいみたいで他国から奴 .隷買い集めて血で魔法陣書いてたよ、陣を破壊しようと思ったんだけど‥そうするとより人間が犠牲になる、それでも良いなら破壊してくるよ」
『他国の奴 .隷には申し訳ないけど、陣を破壊して、きっと召喚を阻止しないととんでもないことになる』
ア「分かった、きっとそれが召喚出来たら我々国に戦争を吹っ掛けるつもりなんだと思うよ」

『陣を破壊してあの国が奴 .隷を再び買おうとしたら、殺してでも止めなさい、他の影達にもそれを連絡しておいて』

ア「分かった、それじゃあ休憩～」

ボフンッと猫へと姿を変えた彼は私の膝に乗って丸くなる、そんな彼の顎を撫でれば尻尾をゆっくり揺らしながら喉を鳴らした。それから彼を数十分愛でているとノック音がする、アビは伸びて窓から出ていくのでそれを見送り扉を開けるとそこにはひとらんらん様が居た。

ht「初めまして‥になるのかな、ひとらんらんです。気兼ねなくひとらんって呼んでね」

『睡蓮です、それで何かご用ですか？』
ht「今強制休暇中でしょ？どうせなら案内出来ていない所に行こうかなって」
『案内？基本されましたけど、、』
ht「中庭、行ったことないよね」
『あぁ‥存在は知ってるんですがまだ一度も、連れていって下さるのですか？』
ht「うん、俺が出張で此処居ないから案内されなかっただけだし、折角の休暇なんだから普段の息抜きしないと」

そう言って微笑む彼に頷いて中庭へと向かう、自国の王城には洋風庭園があったけど此処もそんな感じかしら？なんて考えながら着いた中庭は予想の斜め上で表すなら畑に等しい場所だった。彼が言うには趣味らしい、今回の出張は此処より広い軍用の畑の様子見だそう、、貴方、農家やった方がきっと似合うわよ、なんて言葉は口に出さず飲み込み、案内された飼育小屋へと入る。

豚・牛・羊・鶏‥と定番なものから狼・鷹・梟と珍しい肉食動物が揃っている光景に驚きつつ回っていると裾を掴まれて引っ張られる。視線を引っ張った張本人にやれば此方をジッと見つめてくるだけ。不思議に思いながらも進もうとしたらまた引っ張られる、、え？もしかしてナメられてる？それか何か試されているのかしら？？

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