【d!】妹の婚約宣言を境に三人の美男子に求婚されました Ⅰ (ページ3)

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『落ち着きましたか？』

rbr「はい‥すみません」
『いえ、それで此方に来たのは婚約の報告と私の認知を貰うためですね？』
rbr「はい、ユイ‥様に認めて貰うには俺が出向かないとって言われて、、あ、つまらない物ですが我々国の特産品です」
『あ、どうもご丁寧に‥ワインですか』
rbr「お酒がお好きだと聞いたので‥」

『確かに好きですけど、、様々な種類の物があるのですね、我々国のワインは結構好きですよ、美味しいですし』

rbr「本当ですか!!!」
『はい、だからと言って結婚を認める訳ではありません‥だから声を抑えて下さい』

彼は興奮すると声が大きくなる癖があるようね、、苦笑いしながらそう言うと、顔を真っ赤にしてソファに座り直す彼。

ワインの入った箱をメイドに渡して私は紅茶を飲み一息つく、そして再び口を開いた。

『ユイは二十歳になるまで一度も婚約をしていません、何故なら彼女は男性にトラウマがあるんです』

rbr「それは聞きました、、」
『私の婚約者が幼い彼女に手を出そうとした、それが大分トラウマのようで‥彼女は男性を近付けようとはしない、だからユイが信頼している貴方を認めるのはやぶさかでは無いんです』
rbr「なら‥!!!」
『でも、貴方にユイが守れるかそこに関しては安心出来ない』
rbr「っ‥」

『断言します、私は貴方より強い。貴方がユイを守るより、私が彼女を守った方が安全。それに我々国はよく戦争をするでしょう？ユイがもし人質にでも取られたら貴方はどうします？』

押し黙る彼に問えば返ってくるのは沈黙…

『自国と彼女、どちらかを選べだなんて選択肢が来たら大概の人間は彼女を裏切る。そんなことになるくらいなら私は過保護だと言われようと彼女を守って離さない』

私にとって家族は宝物、心の支えである彼女らが傷付くくらいならどれだけ悪く言われようとも離さず守りきる。それほどの覚悟はある。

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