【d!】妹の婚約宣言を境に三人の美男子に求婚されました Ⅰ (ページ19)

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『＿自衛くらい出来たらどうですか？一応国の幹部じゃないですか』

ut「ぅ‥すみません…てかなんで幹部って知ってるんすか、、」
『各国の上層部くらい知ってますよ』
ut「いやなんで、、」
『情報はよく仕入れるんで、はい、特に深い傷とか無さそうですけど、余り動かないで下さいね』
ut「おん‥ん？」

『…何ですか突然』
ut「この傷、、ちゃんと手当てしたん？」
『あぁ‥これは生まれつきですよ』

私のお腹にある十字架の傷
最強の異能力を持つ者には代々受け継がれていく紋様は消えることは無い

『もう寝て下さい』

ut「君はどうするん？」
『他人の心配している余裕ないでしょ』
ut「君は他人やない、俺の命の恩人や」
『…だったら尚更心配せず眠って下さい、自分もちゃんと眠るんで』

彼にそう言って無理矢理気絶させる
ベッドに倒れる彼をちゃんと寝かせて布団を掛け私はソファに座って目を閉じた、そして辺りを警戒しながら軽い睡眠へと入る、、

ﾋﾟﾖﾋﾟﾖ_

『ん‥もう朝、、寝た気がしないわね』

辺りをずっと警戒していたからしょうがないか、、私は軽く欠伸をして朝風呂に入る、血の生臭さはたった一日で取れる訳が無いので念入りに身体を洗ってお風呂を上がり服を着替える。

異能力をずっと使用していたからか体力消費が酷い、お風呂の時には一度切ったけど‥

『はぁ、機内で寝よう』

刺客なんて滅多に現れないから寝ても襲われないはず、なんて思いながら準備をしてベッドで眠る彼を起こした。

ut「んぅ、？ゆりちゃん‥？」

『人を誰かと見間違えるの止めて貰っても？‥ほら貴方も我々国に向かうんでしょ、寝惚けてないでさっさと準備して下さい、9時出発なんですから』
ut「あと一時間、、」
『本気で置いて行きますけど』
ut「起きました、はい」

『はぁ‥ならさっさと準備して下さい』

ハイジャックがあった影響で今日の9時発我々国行きチケットを無償で貰っているから、私は別の物に乗るつもりは無い、彼もあの飛行機に乗っていたなら我々国が目的地だろうし‥

ut「あれ？髭剃り何処やっけ、、」
『はぁ‥そこの右の棚の下から二番目』
ut「あぁ!!ありがと!!」

とっとと準備を済ませて欲しいわね

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