【d!】妹の婚約宣言を境に三人の美男子に求婚されました Ⅰ (ページ2)

今日:11 hit、昨日:10 hit、合計:128,202 hit

1. ページ2

貴女side

『＿え？婚約者？』

突然の言葉に驚いてペンを落とす
そして、震える手で再びペンを持ち机に置いてから私は視線をユイへとやる。

ユ「はい!!お姉様に彼と結婚することを認めていただきたいのです!!」

『えぇ‥』
ユ「あ、お相手のご両親には挨拶済ませましたよ!!あとは私の保護者、お姉様への挨拶だけなんです!!」
『準備が早いと言うか‥何と言うか』
ユ「駄目ですか、？」
『駄目だと言っても諦めないのは承知の上なんだけど‥正直認めたくはないわね、だって我々国の幹部様なんでしょ？』

我々国とは何一つ関り合いが無い
そんな国の幹部と皇女が婚約だなんて世間的には‥身売りだなんて言われてもあれだし、ユイは純粋だから騙されていないか心配過ぎる。

『ユイにはまだ早いと思うのだけど‥だってまだ二十歳よ？将来をそんな早く決めて嫌になったらどうするの、バツイチなんて可哀想で仕方がないわ』

ユ「お姉様‥男嫌いは分かりますが、もう私は大人です。子供扱いしないで下さい」
『男嫌いと言うかチャラい男が嫌いなだけよ、貴女はまだまだ子供よ、まず自立出来るようになってから出直しなさい』

ユイを取り敢えず執務室から追い出して溜め息を吐く、、遂に彼女の口から結婚と言う単語が出るとはね‥

ショックと不安な気持ちから落ち着かず珈琲を飲み込む、なんだか頭が痛い、今日はもう国務を切り上げて眠ろうかしら、、

rbr「＿娘さんを下さい!!」

『妹です』

苦笑いしながら彼にそう言えば慌て出す
どれだけ緊張しているんだか‥突然やってきた度胸はあるのに相当震えている。

rbr「あの!!俺本気で彼女と結婚したいと思っていて!!!どうか認めてくれませんか!?!?」

『声が大きいんですけど、、』
rbr「すみません!!!!」
『大きい大きい、、取り敢えず落ち着いてくれません？そこの貴女、紅茶淹れてくれる？』
「畏まりました」

返事をしたメイドは紅茶を注いで机に置く
それをズズッと飲み、息を吐く彼の様子を見て声を掛けた。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇