【d!】神様の子育て人生開幕 Ⅰ (ページ21)

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kr「ずっと前から姿を消していて‥死んでいるか生きているか定かじゃないんですけど、、トラゾーの大切な人なんです」

『それは命よりも？』
kr「番(つがい)を結んでいたからきっとそうですね」
『番‥人間で言うところの結婚か～』
kr「駄目ですか、？叶えてもらえるなら何でもします、、」

『生きているのなら見付けるのは容易‥だけど頼む人違うでしょ？私はトラゾー君の意見を尊重するよ』

そう言えばクロノア君が彼を連れてくる
事情を説明されたようでどうしたいか聞けば頭を下げてお願いしてくる。

『そんなに会いたい？』

tr「はい、会いたいです」
『‥そっか、ねぇその子は子供好き？』
tr「？子供好きですよ、よく近所の子供と遊んでいました」
『それじゃあ、世話係としても適任だね』

世界は広いけれど私は神だから
獣人を探すくらい容易だ、妖術を使える獣人なんて特徴的な奴‥

『簡単に見付けて上げるよ』

トラゾー君のその子についての記憶を見る
容姿を伝えて式神の鳥達を四方八方に飛ばした、一週間くらいすれば見付かるだろうね～

『死んでるとしても死体があれば良いけど』

zm「A!!遊ぼー!!」
『ふふ、いいよ～何がしたい？』
zm「妖術ってやつ見せて!!」
『妖術？そうだなぁ～‥こうしようか』

桜の木に風をやって花弁を散らす
喜ぶゾムの頭を撫でながら立ち上がり、私は妖術を沢山見せて上げた。

『_"ひとらん君"、今日も頑張ってるね～』

ht「あ、Aさん!!」
『いつも通り差し入れだよ～』
ht「ありがとうございます!!」

人間のいない時間帯に彼と交流する
折角なのでと家庭菜園で育てている物を送れば、彼はいつも嬉しそうに微笑んで喜ぶ。

そして、接していくうちに確信に変わったこと‥彼は完全に私(妖怪)見えて祓う能力を持っている。陰陽師の才能がある子供、、魔物に目を付けられる程の霊力があって何故農作業をしているのかと疑いたくはなったけど、、

ht「おばあちゃんもAさんに感謝しています、いつもありがとうと伝えて欲しいって言われました」

『ふふ、全然良いのに～』
ht「貴女と話せて俺も楽しいです」
『私も楽しいよ～』

両親が亡くなり親戚に引き取られたこの子は親戚のために家庭菜園をしている、、バイトとやらでも働いてお金を稼いで…陰陽師だなんてする機会が全くない場所で過ごしている。仕方のないこと、、これもまた世界の理だね～

(続く)

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