【d!】妹の婚約宣言を境に三人の美男子に求婚されました Ⅱ (ページ20)

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『私は確かにこの持病を恨んだ、大切な人と一生を添い遂げられないのだから』

ヒ「だったら!!!」
『でもね、感謝していることもあるの、、残り何年生きられるか、少ない余命を感じ取れたから時間を大切に出来た、悔いが出来る限り残らないように行動が出来た』

ナチュラル帝国を短い期間で発展させられたのは兄妹達に何かを残したいと思ったから、それを思えたのは余命が人より少ないと自覚していたおかげ、分かっていなければ十年以上経った今でもまだ発展出来ていない自信があるわ

『それに私だって貴方に呪いを掛けた、自分自身にもだけどこの記憶が受け継がれるように、貴方が苦しむのを分かっていながら呪いを掛けたの』

ヒ「記憶くらい背負います!!だから貴女には生きて欲しいっ‥」
『ふふ、無理な相談ね…もって残り一年、30歳を迎える日に丁度死ぬ』

時計が囁くの、私の中にある時計が残りの寿命を教えてくる、これでも長生きした方よ？他の人は二十歳すら迎えることがなかったんだから

『…よし、心臓を元に復元するわ』

ヒ「っ…」
『持病のことは秘密でね？きっと軍に居るのは分身体なんでしょうけど、そこに憑依するのよ、消えたら駄目だからね？』
ヒ「…変えるつもり無いんですね」
『えぇ、勿論』
ヒ「…分かりました、それを見届けます、でも予言しますけど、、絶対簡単には死ねませんよ」

『なに？それは苦しむってこと？？』
ヒ「彼らは簡単に諦めないと言うことです」
『あはは、、諦めなくても何も出来ないから意味無いわよ、それじゃあ復元するわね』

彼の持つ心臓を取って胸元へやると輝いて私の身体が復元されていく、あとは最大限悔いが残らないようにするだけ、、自然と流れた涙を片手で拭いながら私は笑顔を作るように微笑んだ

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