【d!】妹の婚約宣言を境に三人の美男子に求婚されました Ⅱ (ページ3)

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zm「＿いってらっしゃーい」

『いってきます』

ゾムに見送られて正門へ行くと壁に寄り掛かっていたコネ兄‥コネさんが私に微笑んで軽く手を上げる、そんな彼に近付けば手を繋がれてそのまま歩き出す。

『何処行くの？』

kn「水族館やで」
『わざわざチケット買ったの？』
kn「おう」
『ありがとう』
kn「デート行けるんなら全然ええで」

ふわっと笑う彼に周りが軽く悲鳴が上がる、ゾムの時とは違ってコネさんは顔バレしているから注目されるわよね、、少し嫉妬の眼差しが痛い、なんて思っていると繋がれている手に軽く力が入って視線を向ければ彼は再びふわっと微笑む。

kn「周りなんか気にせず俺だけ見てろ」

『～ｯ!ずる、くない‥かしら、？』
kn「なんや？照れたか？かわええなぁ!!」
『もう‥さっさと行くわよ』

駅の改札を通って電車に乗る、土曜日のため一般人が多く満員電車となっている電車で彼は閉まった扉に両手を付けて壁ドンの状態、、つまり距離が一気に近付いた、視線を何処に向ければ良いか分からなくてキョロキョロしていると彼の顔が肩に乗る。

『コネさん‥？』

kn「…好きやで」
『～ｯ!』
kn「だぁーいすき♡」

耳元で色気を含んだ声で囁かれるものだから全身がビクッと反応する、普段大声で笑ったり怒ったりしか知らない、だからこんな色気のある彼なんてほんと知らない、戸惑いと困惑を隠せずに居ると目的地に着いてすぐ外に出た。

『コネさんっ、!!』

kn「ん？なんやぁ？」
『変なことしないでくれないかしら、!?』
kn「別に変なことちゃうかったやろ？ただAへの愛がつい漏れてもうてん」
『貴方絶対そんなキャラじゃないわよ、、』
kn「キャラやなくてもAへの愛は変わらん、保証出来るで？じゃ、行こか」

平然とした顔でそう言った彼は再び手を繋ぎ直して歩き出す、それとは反対に私は鼓動の早くなった心臓を落ち着かせるので精一杯だった。

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