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NO side


秋声『確かにこれは頼むの気まずいね・・・・・・』


琉庭「ぼくの、

師匠への想いの丈が爆発した結果、
と思っていただければ。

・・・・・・徳田先生には殴られる覚悟を持っております」


秋声『殴りやしないよ。』


図書館の食堂。
昼過ぎ、ゆっくり菓子を楽しむ諸々の中、

端の席で琉庭と秋声が話していた。


皆がそちらに注目している。


なにも、
湖月琉庭は初めてここにきたわけではない。

ここにいる者たちは琉庭が花の弟子である事を知っていて
誰も出入りにとやかく言わないのだ。

まるで太宰が芥川に抱いている
『尊敬』と称するにはあまりにも過小的な、
それと似た想いを抱いているのも知っているし、


花の名前を冠した文学賞を出版社が作った時、
その賞が欲しいあまり

3日ほど寝食を取らず執筆したのも有名な話だ。


その授賞式、
念願かなって受賞した際

受賞記念品に何が欲しいか花に聞かれた際、

琉庭は
「記念品はいらないので貴方の弟子にしてください」

と土下座した。


2年前の
初回受賞者からそれである。

ちなみに去年の受賞者は
花のサインと、万年筆を求めた。


「たっのもぉ〜!
館長さんと徳田秋声せんせぇはいるかな☆」


「おいこら、壊れるだろ」


館長『騎士団の・・・・・・』

アオ『・・・・・・何か御用ですか』


扉を開け放って入ってきた聖夜と、
頭を抱えた響音に何人か難色を示す。

交流がないのだ。致し方ない。


聖夜「桜木花の件で、

水菜さまからの申請書のお届けに上りましたぁ♪」


響音「なぁ、

交流あんまりないから大人しくしてろって。


騎士団は敵対の意図ないのに、
お前のソレで国定図書館が敵に回りそうで胃が痛い。」


館長『受け取ろう。

・・・・・・ここで読んでも?』


聖夜「読み上げるくらいの勢いでいいよ、

って水菜言ってた!



まぁ要求って、
回復力を上回った負傷が原因で封印措置したから、

その後の安置場所にここの地下貸してって話で
国の施設である以上、そちらに損はない・・・・・・はず?」


響音「ここが被る被害の全てを、

騎士団が肩代わりしますって旨もお伝えしておきます。


っていっても、
未然に被害出るようなことはさせませんけど・・・・・・」


琉庭「師匠は・・・・・・!」

聖夜「あっ、湖月琉庭だ!

花から何回か話は聞いた〜☆
花の弟子でしょ? うはは、信じてくれてるんだ?

あんなこっぴどい報道されてるのに」

・→←這いつくばってでも祈る



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作者名:クラウン | 作成日時:2023年7月22日 4時

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