悲劇なる日曜日 ページ2
花side
統合騎士団は国連承認の
『国際治安維持機関』である。
･･････といっても、
上位十席を私たち一族が占めているが。
稲津「･･････花、こちらであります。」
横浜某所、
警察の規制線が張られた場所にたどり着くと、
稲津姉様が手招きする。
警察の鑑識官もドン引きの遺体に手を合わせて、
あたりを見聞する。
今週入って四件目の“コレ”、
政府から緊急の要請で『統合騎士団』と『武装探偵社』
双方に依頼されたもの。
被害者はいずれも政府高官などの国の中枢を担う人物だ。
稲津「《天人五衰》、
５つのうち4件が起きましたか。
･･････また、惜しい人が」
稲津姉様が軍帽を胸に追悼の意を示していると、
鑑識官がある書類を手渡してくる。
それをパラパラめくると、
姉様が手渡してくれる。
稲津「探偵社にも渡っている情報でありますから。
･･････資料は大まか集まったのであります。
あとは報告書として水菜に提出でありますね。
花はこれから図書館でしょう？」
花「はい、情報を精査して
向こうで報告書を書こうかと。」
稲津「そうでありますか。
自分はコレから軍警の施設に行ってきます、
“彼”のことを聞かなければ。」
花「気をつけてくださいね、稲津姉様。」
稲津「花こそ、じゃあ自分はこれで」
。
。
。
現場を後に、
図書館を訪れる。
いつものように騒がしい図書館だが、
建物に入ると
コナンドイル先生が中庭に向かって
荷物を運んでいらっしゃった
永井『遅かったね。
報告書は部屋に出している。
今日の助手は･･････』
菊池『俺だ。
今日の決済は茶会しながらでどうだ？』
花「そうですね･･････ん？」
バタバタと人が走ってくる音がする。
音の軽さから小さな･･････
南吉『花さん！ 大変だよ！』
やっぱり幼い姿で転生した新美南吉先生だ。
だけどその表情がいつもより切迫している。
その後ろから秋声さんと織田作さんも走ってくる。
織田作『花！にげぇ！
───武装探偵社が指名手配されとる！』
花「･･････あぁ、･･････今度はそういう」
秋声『逃げるつもりはないんだね？』
花「ええ。
私が消息を絶てば、
軍警は皆さんを盾に私を引き摺り出すでしょう。
必要な時まで逃げない、今はその時ではないから。
逆に、いいんですか？
桜木花は犯罪者かもしれない。
普通なら私を追い出すところです」
・→←本編関係なしの謝罪（興味ない方飛ばしていただいて結構です）
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作者名：クラウン | 作成日時：2023年7月22日 4時
