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優鶴side
乱数「ここはボクたち5人で片付けちゃお!」
寂雷「不本意ではありますが・・・・・・仕方がありません」
一郎「ああ・・・・・・一気にカタをつけてさっさと帰るぞ!
1日限りの【The Dirty Dawg】といこうじゃねえか!」
優鶴「TDDは、最強のチームだからね。
───みんな、合わせるよ」
負ける気がしない。
俺は、ラップができない。
けど、
このチームに居られるのは、みんなが優しいから。
みんなの『ラップ』に合わせて音をかぶせて
威力を増幅させることが出来るから。
・・・・・・だから、「これ」をもらった時。
ようやくみんなの隣に立てたみたいで
嬉しかった。
優鶴「数だけいる『雑魚』。
───テメェらの手順は『来ねえ』よ」
懐から取り出し、
起動した特別性の『ヒプノシスマイク』が
その雑魚たちに牙を剥く。
俺用に『プリズムボイス』を増強し、
全力でなくとも精神に干渉、ダメージを与え
攻撃できるもの。
「これで」ようやく
スタート地点に立つ
『資格』を手に入れたから。
乱数「・・・・・・無理しちゃダメだからね」
優鶴「俺の死に場所は、俺で決める。
・・・・・・俺の『願い』が叶って、
余韻に浸る間も無く死ぬとかもっとないでしょ?」
2人だけでわかる声で、
駄弁る。
乱数「それもそうだね!
・・・・・・そりゃっ!」
左馬刻「・・・・・・詳しく聞かせてもらうからな」
優鶴「終わった後に、話せるならね」
バキッ、
と己の首についていた金属の首輪が容易に破壊できた。
手に刺さった金属片も、
投げ捨てた首輪ごと完全に焼き払い。
全力でプリズムボイスに意識を集中させる。
・・・・・・精神負荷は、『真正』を遥かに上回る。
普通の人間なら、
起動すらままならない。
起動した瞬間『死ぬ』というそれは。
到底人間がコントロールできる代物ではない。
優鶴「人間じゃないから使えるなんて、『皮肉』だ」
「神、さま・・・・・・!
どうか、どうか、我々をお救いください・・・・・・!」
縋り付くようにして男が俺の腕を掴んでいた。
『神』なら、
何でもいいのかもしれない。
けれど、
信仰しているものにケジメをつけずに
勝手に乗り換えるなんて
彼らの『神』も後味悪いだろう。
優鶴「俺は、あなたの求める『神』じゃない」
「神の罰を!!」
熱風が頬を撫でた。
近くの木が燃えている
成る程、焼き殺そうってか。
優鶴「さき、下山して。」
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作者名:クラウン | 作成日時:2022年3月17日 8時