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ページ29

優鶴side

乱数「大変だねー優鶴も」

ぺらぺらとアルバム冊子をめくって、
見てこれ!

とみんなに見せびらかす乱数。

そのページには

俺が着せ替え人形にされて、

スカートなどを着ていたり、
いる写真が貼り付けられている。


優鶴「俺に恥じらいを求めてるなら無駄だぞ?」

乱数「えー、そんなんじゃないよぉ!」


優鶴「そうか?

俺には、顔を真っ赤にしてほしい
乱数の心情が手に取るようにわかるけど?」

乱数がひっどぉい! と咥えた飴を取って
子供みたいに両腕を上げて抗議する。


寂雷「優鶴くん。

ひとつ、いいですか?」


優鶴「うん、なぁに先生。」

寂雷「『ミュージックシンフォニア』である必要性は?」


優鶴「そんなに無い、かな。

でも、多人数対個じゃない。


・・・・・・みんなに言われて改めたところ、だな。」


寂雷「他にもあるでしょう?」


優鶴「さすが、よくわかってる。

鋭すぎて少し怖いよ、寂先生」


英智「そっちは僕が当ててあげるよ。

『将来的な不安』だろう?」


優鶴「はぁ・・・・・・、あぁそうだよ。

正解、・・・・・・別に経営だけで
十分遊んで暮らせるだけの額はあるけど、

俺の『性質』みたいなもんだな。


『アイドル』や『スタァ』として、
歌って踊る、そして『プリズムのきらめき』を調整する

俺は今年卒業だけど、

今のままの『あの業界』で、
『俺』が普通に事務所に入ることはほぼ不可能だし、


フリーでやっても、きっと『干される』のが関の山だ。


だからまとめてひっくり返すってのが目的。」


聖夜「だからこそ『守護者』の必要性を

業界全体に知らしめるんだけどね〜」


優鶴「どのみち『事務所』作る予定だから

事務所に入れる入れないは問題ないが。
干されるのは困るからな」


エリーが俺に新しい紅茶と、スコーンを出してきて
メイド長が反対側から

決裁のための書類を置いた。

親父が“先代”になるわけだから
業務引き継ぎの書類が未だ山積しているのだ。

こんな時間にもさばかないと、本当に時間がなくなる。


響音「千鶴と羽鶴にも手伝わせればいいのに。」


優鶴「響音、あの2人は一応“夏橋”の血も引いてる。

序列自体は低いが、
夏橋の次期当主候補であることに変わりは無い。」


聖夜「うちはいとこもいるから、

大丈夫な気もするんだけどなー?
このままいけば、俺が当主だし」

優鶴「結局、物理的な決闘で決めるのに

“このまま”も何もないだろ」

・→←紡いでいく



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作者名:クラウン | 作成日時:2022年3月17日 8時

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