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No side
優鶴「〜♪ーーー！」
「キレイ･･････」
簓「･･････ほんまに、きれいや」
『守護者』という言葉の意味はわからないけれど、
4人はこの世で
最も『神々しい』ものを見ている気分になっていた。
白い髪がライトをキラキラ反射して、
背から伸びるように現れた『フェザー』は
見たことのない七色の、虹のようなフェザー。
衣装のセパレートが『素』の良さを引き立たせる。
恐ろしいまでの『黄金比』の肉体。
耳の奥に届くような歌声は、
まるで天使の輪唱だった。
さっきの選手はダンスがメインだったけど、
優鶴は踊るよりスケートの面が強い。
“その方”がしっくりくる。
どんな宝石よりもきらめいて、価値のあるひとときだ。
『美しい』と形容したが、
そんな言葉では到底『たらない』。
神々しさの域に達している。
爪の先から髪の先まで、一部の隙もない
『完璧』な美しさがそこに存在した。
一郎「･･･っそだろ」
普段見る『優鶴』とは、
こんなに親しみを覚えないような美しさだったか？
断じて否だ。
いつもはもっと親しみのある笑みを浮かべて、
守ってやらなければならないと本能が告げるのに、
今は違う。
ひたすらに美しく、神々しい。
護る側の、優雅な、洗練された･･････。
文字に起こすなら、そう。
「勝とうとも思わない」という、それ。
まるで至宝だ。
この世の全てと引き換えても届かない、
絶対的な『至宝』。
埃ひとつ、傷ひとつつくだけで
『世界の損失』だと叫べてしまうような。
「『プリズムライブ』！！！」
その手にライアーハープを構えながら、
薄い、シルクの手袋に包まれた指先で弦を爪弾き、
飛ぶ。
その姿はひたすらに美しいものだった。
。
。
。
優鶴「付き合ってくれて、ありがとう。
退屈じゃなかった？
いちたちがここにいるの想像できなかったから」
一郎「･･････いや、お前のショーも見られたし
メンズブランドも好みの服が結構あって面白かった、
小洒落た雑貨屋とか、
カフェとかも入ってるんだな」
優鶴「まぁ、最近拡張工事入って
下手なショッピングモールより、
規模でかい、し？
･･････あっちから『プリパラ』に入れて、
そのカウンターで受付したら
個人練習ステージも借りれる。」
すごいでしょ？
とまるで自分のことのように柔らかい笑みを浮かべて
ゆっくり
近くのカウンターに歩き出す
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作者名：クラウン | 作成日時：2022年3月17日 8時
