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優鶴side
放課後、
少し日が傾き始めた頃に
下校のために校外にでる。
騎士団の服に着替えているのもあって、
他の生徒の目線は受けているが
そもそも『sacred』は、
学内最強のユニットだ。
固まって行動しているだけでも注目される。
今更なんて事もない、いつもの事。
光雄「･･････3人とも、学校お疲れ様。
あっ、蓮巳くん･･････と
優鶴くん達のお友達？
僕は『桜木 光雄』だよ、
この子達と仲良くしてくれてありがとう」
校門から出ると、
待つようにして光雄さんが立っていた。
ふわっとした笑みと、
穏やかな気配。
『わざと』音を立てて歩いてくるその人相手に
俺たちは苦笑いを浮かべる。
隣には鬼龍と神崎、奏汰、千秋という
正直俺らが以前『やらかしたこと』
をやり返しそうなメンツだったからか
助かった。
聖夜「･･････ごめんね･･････！光さんっ･･････！」
響音「･･････『わざと』音立てさせてごめんなさい」
ちなみに、
そのやらかしごと、というのは
『音なく這い寄られて
反射的に攻撃を当てに行ったから』である。
光雄さんの目の前で止めれたが、
俺たち3人とも殴る、蹴るの攻撃を仕掛けたのは事実。
理由を聞かれて、
気配なしで来られてビビった、と口を揃えてから
光雄さんは、
任務関係なしの時は音を立てて歩くようになった。
光雄「あの時僕も後ろから声をかけたからね、
おあいこ、だよ。
･･････ヨコハマ、すぐいける？」
優鶴「ええ。
でも、光さん。
いいんですか？
今日光さんは────」
他所の検挙で、警察と同行でしょう？
と、声に出さずに
唇だけを動かす。
間に合うのか、と言う意味合いでだ。
光雄「全然大丈夫だよ。
時間を止めて全速力。それで伝わるよね？」
優鶴「
無茶だけはしないでください。
水居サンに絞められるのは容認した俺らです」
光雄「ふふっ、わかったよ。」
響音「一応、調べたんですけど。
夢ノ咲でも、『チャーム』の件は浸透してました。
その上で、『2枚』は回収したんですけど」
光雄「･･････うん、本物だ。」
差し出したチャームを観察してから、
光雄さんが頷いた。
優鶴「･･････気をつけて帰れよ。
最近、キナ臭い。」
聖夜「うんうん☆
なんかあったらぁ〜、
ちゃあんと俺たちに連絡取るんだよ？
勝手に首突っ込んだら〜、
『マジで死ぬ』かもよ〜？」
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作者名：クラウン | 作成日時：2022年3月17日 8時
