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優鶴side

優鶴「〜♪ ───!!」

4人でラップを始めたから、
それに合わせて音を被せる。

プリズムボイスで抵抗力を失って
モロに4人のラップを喰らうのだ、

普通耐えられないだろう。

バタバタと倒れていく雑魚達をつつきながら
あくびを一つ。



乱数「『プリズムボイス』、直訳すると煌めく声。

人によっては『フェアリーボイス』とも言うね。

でも、
その実そんな生優しいものじゃない。

精神や、神経に干渉して
多幸感を得たり、焦燥感とか恐怖心を煽ったり

さっきして見せたみたいに、
ほぼ洗脳に近い形で相手の抵抗力だって削げる。

全力を出せばもっと深い、
深層心理や運動野とかみたいな、

脳の『もっと深いところ』まで干渉できる」


合歓「・・・・・・え?」


優鶴「・・・・・・そうだよ。

もっとも、
人間の生命を司るような器官まで干渉するのは、

使ってる側にも、相応の負担がかかる。

・・・・・・2人とも、耳のつづき
今のままだと、鼓膜復元しない・・・・・・いち?」


頭を撃ち抜かれたウエイターの死体の側で、
いちが立ち尽くしていた。

・・・・・・ショッキング、らしい。


一郎「・・・・・・優鶴、この人」


優鶴「流石に、死んだ人を蘇らせることは・・・・・・

倫理とか、そう言うのに反するんじゃ、ないの?」


死にかけた英智に、
俺自身の寿命を譲渡して
ほぼ蘇生に近いことをした

『俺』が言えたことではないけど。


一郎「・・・・・・出来ねぇ、とは言わないんだな」

優鶴「・・・・・・いちは、

・・・・・・俺たちのこと、『高慢』だって、いう?

できるのに、しない。
にんげんを、蔑んでるって・・・・・・。」


一郎「いや。・・・・・・悪い。」


優鶴「ううん。 仕方がないこと。

誰だって、
不条理な理由でしぬ、可能性、・・・・・・あるし。」


一郎「優鶴、・・・・・・ありがとうな。

わざわざ来てくれて」


優鶴「・・・・・・ううん。

大丈夫、・・・・・いちこそ、今日は帰ったら
大人しく休んだほうがいいよ。

弟たちのケア、してあげて。」


「────頭目。」

優鶴「きたね。・・・・・・ふぅ。

警察の方々は連れてきたか?」

「はっ! それで・・・・・・彼らが?」


優鶴「そこに転がってる奴らは、

今回の首謀者と取り巻きだ。


人身売買、及び殺人罪。
『現行犯』

調べたらまだ出てくる、徹底的に洗え」


「了解しました。

・・・・・・頭目、そちらの骸さんは・・・・・・」

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作者名:クラウン | 作成日時:2022年3月17日 8時

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