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水菜side
乱「止めなくていいの！？」
水菜「扱ってる力的に、
巻き込まれたら壊滅だし、先に進むのが最善かな。
それにね。」
「「止めれる『なら』とっくにとめている/よ？」」
薊と被ったそのセリフに、
一同が目を点にする。
視界の奥で、
魔力と霊力が爆ぜ狂った。
ツノで力を吸い上げ、
圧縮し、発動された魔法がぶつかり合い起きた爆裂。
もちろん、
全霊でぶつかり合う二つの神の『流れ弾』であり。
直撃しようものなら『死』は避けられまい。
水菜「僕と薊と紅葉が防いでなきゃ死んでた。
同時に三箇所以上の爆裂が起きたら僕らでも危うい。
それは理解していただけた？」
六木に与えられた『破壊』のルーンの力の範囲は
あらゆるものに及ぶ。
実体、空間、そして術自体などなど。
紅葉が破壊の概念を違うものに向けて逸らし
ダミー術式が破壊されていなければ
今の防壁も破壊されていただろう。
薊「うむ、失礼するぞ」
と、空間転移を発動されて
大人しく御殿まで連れて来られる。
砲撃音に近い、戦闘音が響いている。
割とガチの殺し合いらしい。
馬鹿なのだろうか、あの親子。
白雪「･･････御殿が、ずいぶん荒れているな。」
薊「･･････一宮と御殿は、
お前たちの衝突で大体荒れている。
それに、･･････戦闘だ」
長義が抜刀し、
己の写しの首元を引っ張って後ろに下げた直後、
刀同士がぶつかり合う音が響いた。
長義「っ、ふぅ･･････！？」
上から振りかぶられた刃を、
なんとか全身の力を乗せての防御。
力を抜けば押し切られる。
それを横から刺しに行った
二つの影。
南海「肥前くん！」
肥前「わかってる！」
長義「･･････せいっ！」
気が緩んだ隙に、
長義が刀を打ち上げ
懐がガラ空きになった相手。
薊「偽物だ！」
山鳥毛「そこか！」
潮波「山鳥毛！」
飛び出した山鳥毛の服を引っ掴み、
後ろに転ばせる潮波。
その横から日光と月光が刺しに行く。
雪月「･･････囲まれとる」
霧散した二つの敵を見届けて、
全員が円になるように周囲を警戒している、
水菜「単独行動は禁止、
必ず部隊単位で動く事。
部隊内でも3人一組を結成。
気は抜かないこと」
各々の返答は威勢がいい。
けど。
水菜(戦力差は歴然だ。
正面からぶつかって
無傷で済む事なんて『ありえない』。)
水菜「ちょっと本気、出しちゃおう！」
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作者名：クラウン | 作成日時：2022年3月8日 6時
