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ページ38

水菜side


こんのすけ「政府は一時的に、

紅葉切国護が顕現した六つの本丸に、
“拘束、隔離”を指示しました。」


水菜「・・・・・・わかった。

刀には戻さないでいいだろう。
紅葉、しばらく離れで過ごしてほしい。

食事や荷物はすぐ持っていく」


紅葉切「食事は必要ないわ。

謀反を疑われた以上、
力の補填につながる食事は、必要ない。

・・・・・・管狐。

政府がもし、
わたくしの弟子や、末、兄弟
顕現させたという理由だけで

本丸の閉鎖や、懲罰を受けさせるのならば。


わたくしはいつでも、
お前たち政府を捻り潰すとだけ言っておくわ。

これは、紅葉切国護月彦、
・・・・・・『調停者 モルヴィナーテ』の“総意”よ。


それを反故にするならば、
私は神髄を全て解放してでも、

お前たちを惨たらしく殺してあげる」


紅葉切のその宣言に、
こんのすけの尻尾が大きく膨らんだ。


あれだけ温厚な彼女を怒らせるなんて、
一体何をしたのだろうかと。


水菜「こんのすけ。

紅葉切が何をしたって言うのかな」


こんのすけ「・・・・・・紅葉切国護が

時の政府の最高官含む、5名を殺害しました。

拘束には、
こちらの『封神の赤紐』をお使いください。」



自分から後ろで縛れと、
紅葉が腕を後ろに回して、

両方の手でもう片方の腕を掴んだ。


歌仙が胴体と腕を動かせないように
厳重に縛り上げると、

離れの方に連れていく。


こんのすけ「政府は、紅葉切国護が

『摩耗』の末、気が触れたと考えています」


水菜「気が触れた、ねぇ。

・・・・・・紅葉切は人を愛する神だ。
気が触れた程度で、易々と人を殺す神じゃない。

むしろそれが転じた時点で、
『人類悪』になるから気が触れた、はあり得ない。」


こんのすけ「では何故・・・・・・!」


水菜「いまは深く考えるだけ無駄だろう。

根本的にバカだろう。
紅葉切がこうして本丸の制度を整えたのに、

なんでその本人が手引きする必要がある?


まず、そんなまどろっこしいことしなくても
本人が刀一振りしたら壊滅するが?」


きっと、紅葉は嵌められたのだろう。
それか、わざと嵌ったフリをしているのだ。

あの神ならば十分あり得る。


水菜「こんのすけ、拘束した旨を伝えて。

それ以上は報告を禁ずる。
下手すりゃあ、

内通者にバレるから
みんなにも、
ここでの話は外ですることを禁ずる。

いいね?

これから僕らは、
紅葉切国護の無罪を証明するために動く」

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作者名:クラウン | 作成日時:2022年3月8日 6時

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