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六木side


水菜と長義の話を、
途中からではあるが、聞いていた。

『人間に尽くした』。
それはその通りだ、

そうでなければ、海の脅威たる『深海棲艦』にも

今俺たちが戦っている『時間遡行軍』とも

文豪達が戦っている『浸蝕者』さえも

『戦いにすらならなかった』だろう。


数多の主人の黄金期も、そこからの没落も
アイツは見届けてきた。


この国が戦火に見舞われた時は、
前線で戦っている。



長義「逆に言えば、先生が人間を見限れば

今人間が戦っている勢力全てが、
好き勝手にできる状況でもある。

それに、
先生が致命的な見落としをしていないから
なんとか『接戦』なんだ。

読み違えたら『戦線崩壊』。


それどころか、
人間達は今までの先生の貢献を捨て去り、
『役立たず』だと罵るだろう。」



水菜「・・・・・・十分にあり得る話だね。」


人間の心理など、そんなものだ。

『便利だから“使い潰す”、
不具合を見つけたら即お役御免』。


今時の人間なんて、その最たる象徴だ。

『古いもの』は『新しいもの』でとってかわり
古いものはただの飾りと成り果てる。


俺達『刀』が武器としての代表格であったこの国も

いつしか、
『銃火器』に取って代わられた。

そしてまた何年か経てば、
新しい武器が出てくるのだろう。


それを何度も繰り返して、いつかは
人間も

『星』そのものを歪めることも叶うかもしれない。

まぁそんなことをしようものなら、
“神々”が黙っちゃいないが。



長義「いま、

政府で現状を理解できている人間は『皆無』だ。
そもそも、理解しようともしていない。


その結果の『特命調査』の先々だ。

『聚楽第』と『甲府』。

ここは不参加だったが、
『土佐藩』、『江戸』、『熊本』。

理解できていなかったからこその『怠慢』だ。

これから行く『神代』とは違う。
先生が戦力を投下しろと言ったのにも関わらず

戦力投下がなかった故に、
歴史改変がおこり、『放棄』。


先生が人間を見限ってないことが、ただ奇跡だ」


水菜「・・・・・・それで、長義はどうしたいの?

もうご存知だと思うけど、

僕、『家族』のためなら
世界を的に回しても勝つ自信あるし────。


花達はもちろん、

僕はみんなも家族として勘定に入れてる。


たしかに、主と臣下の関係だとしても、だ。


・・・・・・言ってみれば、存外変わるかもよ?
『引き寄せの法則』なんてものが存在するんだしね」

神代 桜木邸→←・



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作者名:クラウン | 作成日時:2022年3月8日 6時

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