・ ページ11
六木side
月彦「一つはもうご存知だろう？」
六木「･･････『終局』まで見届けろ、つー
アレだなァ？」
月彦「そう。･･････どう伝えたものだかわからない。
原文をそのまま言おう。
一つ、
子供が死んだとき、それを聖霊に作り替え、
『神桜』の守り手とするように。
二つ、
神々の総意に則り。
創世十神の記述、および星杯戦争の供述書の破棄。
三つ、
僕の死後、
紅葉切の指揮権を薊、子供、六木の三名に委託し、
その意思、命令を尊重すること。
四つ、
後世の子達を支え、慈愛せよ。
そして世界の『終局』まで見届けろ。
五つ、
前述した四つの記述を『忘却』。
そして『遵守』せよ。」
────ンだよそれ。
六木「覚えてた方が、まだ救いあっただろうが
･･････アイツは、
記憶にもねぇことやらされてンのか」
月彦「思い出しているよ。
思い出すことは禁じて無い、口外することもね」
六木「ンなの、詭弁さなァ」
月彦「･･････やめやめ。
ほら、向こう「戦ってる」よ。」
そんなの知っている。
親父を殴りてェから殴り合っていたのだ。
月彦「六木、
───強さとは、如何なるものか」
六木「･･････親父殿は永遠に分かり得ない『何か』。
俺も、白雪も例に漏れず。
なら、───最強とは、なんだ」
月彦「お前はもう知っている。
最強を理解し、定義するのは
常に、敗北を知る『弱者』故に。」
。
。
。
六木「待たせたなァっ！」
石切丸「六木さん！」
雪月「アホ兄っ！遅いわ！」
六木「安心しろォ。
準備運動は終わってンだ。
･･････なァ？
『
そのさらに奥には
従えているのが、
大太刀の兄弟なら、話は早い。
それに、水菜も本気を出している。
俺も出さなきゃ格好悪いだろう。
さっきクソ親父から
「弱者」宣言を受け
俺は半分キレていた。
すぐさま相手の懐に飛び込んで、
その端麗な顔に向けて
握り拳を振りかぶる。
「あなたの拳は粗暴だ、兄よ」
拳を手で受け流される
まあ、その予想の域は出なかったが。
がつっ、と
骨が硬いものと接触し擦りながら欠ける音がした。
六木「粗暴、つったか？あアン？
･･････テメェは何度も同じ手を食らっても、
学習しねェなア？
俺が逸らされた後のこと
考えねェとおもったかァ？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クラウン | 作成日時：2022年3月8日 6時
