通信 ページ1
水菜side
明石「･･････にしても、
桜木のお方らが一律に血相変えてると
怖いもんがありますなぁ」
総力戦のための部隊配属のために
話し合っていた。
主力編成の刀剣だけで九十をこえる大所帯、
桜木一派も入れば、
軽く100は越える面々。
そして腹立たしげに、眉を顰める桜木派一同。
結「明石、お前ええ加減にしな･･････。
お前見てるといつもひやひやするわ･･････」
明石「結も今ちょっとキレとるやろ、おあいこや。
そんで、･･････何心配してますの？
行ける面々は修行に行った、
政府からも
常日頃の恩赦で刀剣の先行配属がされてますやろ。」
六木「『それだけ』だろーがよ。
･･････心配するな、なんざ俺ら初代桜木からしても
『無理』な話だろ。
テメェら、二代目以降も含めて、
俺ら初代桜木に勝てるか？」
鳴狐「勝てない」
お供『鳴狐！』
六木「だろうな。」
鳴狐「でも、
─── 一撃入れることはできる。」
三日月「六木、これが『総意』だ。」
手元にそれぞれが本体を置いていたから、
ではあるけど
粟田口の面々がほぼ全員身構えていた。
その中でも、
六木に本体を突きつけている鬼丸と、一期の二人。
鳴狐はその隣で
手を伸ばしていた伊安に本体を突きつけて
制している。
詩音「ほぉら。
すぐ怒らせる･･････。」
白雪「まぁ無事では済まないだろうが、
お前たちも自重してくれ。
兄者の軽い挑発に直ぐに乗るな。
兄者も、自重してくれ。
貴方の尻拭いが俺の役目とはいえ、
そのうち、きっと殴り飛ばすぞ」
潮波「総力戦の前に何してるのよ･･････！」
六木「確かにテメェらは名剣名刀だがな。
それが枷なんだっつー、
先駆者の煽りだ。
･･････キレてるのは否定しねぇ。
それも俺らの『総意』さなァ。
なァにが『行くに決まってる』だ。
ふざけてンのか？
このアホの神域で『しなねぇ程度』の霊圧に
散々苦しい思いして直立困難に見舞われて、
呼吸できなくなってた『ひよっこ』がァ。
いきなり本家本元の霊圧に耐えれるかってェの。」
詩音「だって、紅葉だよ？
六木兄。
対策取ってるでしょ。」
六木「どっちの味方だァ？」
詩音「紅葉の味方、それ以外に必要？
僕はー、さっさと行って
元凶切って
紅葉殴れれば問題ないな〜って。
流石に六木『オニイサマ』でも
僕の言い分は理解できるよね？
僕今、ハラワタ煮えくりかえってるよ？」
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作者名：クラウン | 作成日時：2022年3月8日 6時
