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優鶴side
聖夜達を待つ間、
レッスンルームの隅で、
エゴサーチに勤しむ。
この前の星宮達とのバラエティの放送は、
昨日の夕方。
大半その感想戦みたいなのがネットでお盛んで、
俺と簓の絡みが人気みたいだ。
『ここの優鶴様が笑ってるところが好き！』
『簓も優鶴様も満面の笑みでこっちも笑う』
一言ずつ流れる言葉の中で、
そんな言葉が多い。
けど、少なからず
中傷じみた投稿もある。
笑わせる。
何が『白膠木簓はこいつに騙されてる』だ。
何を根拠に。
。
。
『簓、今日この時間ミーティングだろう？
なんで俺の携帯にかけてきたんだよ』
『なんも言わんと、勝手なことして悪いな。
俺、チーム抜けてん。』
『え？なんで・・・』
『悪い。
ーーーでも！
守ったるって言うのは、永久持続やからな！』
ーーーー
『拙僧も、チームを抜けた。』
『うん、聞いた。
・・・・空却。
チームメイトでは、なくなったけど。
友達でいてくれるか』
『優鶴が嫌がってでも友達だろーが！』
ーーーー
優鶴「・・・“前回”と“今回”。
どっちだ・・・」
壁にもたれかかって、
うたた寝をしていたみたいだ。
スリープモードになったスマホが床に転がっている。
うたた寝した時落としたようだ。
液晶なんかは、ちゃんと無事である。
聖夜「に〜ちゃん！
練習しよ〜！新しい曲作ってきた！」
響音「伴奏とかももう入れてある。」
優鶴「・・・・聖夜、響音。
そろそろ、返せ。
“神正”ヒプノシスマイク。」
響音「・・・あのマイク、
そんな仰々しい名称なんだ？」
優鶴「前回の記憶頼りだけどな。
ヒプノシスマイクの上位互換、
“真正ヒプノシスマイク”のデータをもとに、
出力の上昇と
俺のプリズムボイスに耐えれるようにした、
特殊なマイクだ。
普通の奴じゃ、
起動するだけで精神負荷のキャパオーバーで死ぬ。
俺は
普通のヒプノシスマイクは起動すらできないが、
・・・・・まぁ、いい。
とりあえず、返せ」
聖夜「ねぇにいちゃん。
これで、何するの？」
優鶴「ちょっと面白い事だ。
お前らの声に合わせて、調整したやつを今度渡してくれるみたいだ。」
聖夜「果たして、俺たちにマイクがいるのかどうか、
謎よね〜☆
なくても、マイクでのバトルはやり返してるし☆」
優鶴「乙統女さんがくれるって言ってるんだ、
ありがたくもらっとけ」
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作者名：クラウン | 作成日時：2021年2月17日 4時
