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次回予告？ ページ50
「思い出して、ーーー優鶴の“想い”を」
「見失ったから、またきたんだよ。
ミク。」
しばらくぶりに訪れた“セカイ”には、
彼女達がいて。
「まさか、お前優鶴か？」
「一郎、久しぶり。“TDD”以来だなーーー。
っても、ご存知の通り
“記憶喪失”だけどな」
「あっれ〜優鶴だぁ〜！
ひっさしぶり〜☆去年ぶりだね〜？
どうどう？記憶戻りそう？」
「脱がしながら聞くな！
えっちょ、冷た！？」
「お前、なんでヨコハマにいやがる！」
「自分探し中だよ、知り合いがいるとこ回ってる」
「寂先生！家事するから今日泊めてください！」
「今日はお客人も来るけど、
それでいいのならおいで」
「やった、先生最高！」
学校の外でつるんでいた“仲間”のもとを周り。
お互いの近時報告をして。
「ーーー俺、少しは、人間らしくなれたか？
“プリズムボイス”で、
“ヒプノシスマイク”とおんなじことするのって
やっぱ、疲れる」
一度限りの伝説の復活に、
全身の血肉が沸き立つ感覚を覚える。
「本当になんでもするね、優鶴」
「俺、どうしても“ラップ”だけは苦手なんだよな〜
だから、なんでもってわけじゃねーよ。
俺は、TDDで
ずぅっと裏方に徹してた。
音を被せて、一つ一つの威力を底上げしてた。
それだけだ」
ほんの僅かに揺れ動く心に静かに寄り添ってくれる
それだけで、
十分だった。
「こんな世界も恨めないなんて、
ほんと、俺ってどうかしてると思わね？」
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作者名：クラウン | 作成日時：2020年11月4日 23時
