至高の二人 ページ43
優鶴side
優鶴「だから、今ここで言わせろ！
“俺を裏切ったのは、
“アイドル”と“スタァ”、お前らだ”！
今日舞台に立ったやつ以外、
大嫌いだ！」
「あ〜はは☆
今年もやってらぁ〜♪」
静まり返る暇すら与えず、
拍手をしながら、
白髪白眼の、
特徴的な容姿が英智達の後ろから出てくる。
髪は、ロング。
地面に届くくらいの長さに、
少し高めの
プリズムボイス。
いいとこの金持ち特有の、
英才教育を受けたであろう、
所作。
そしてどこかで人を小馬鹿にしているくらいの
ねじ曲がった性格と、
声色。
「僕、別に
君たちを馬鹿にしてるわけじゃないんだけどね？」
優鶴「何しに来た、水菜」
水菜「“最後の切り札”を切りに来たんだよ☆
さて優鶴。
ぼくが何を特技にしてるか、覚えてる？」
優鶴「お前なんでも特技だろ」
水菜「おっと、そうだった♪
なら、直接答えを。
魂を降ろすと書いて、
『降魂術』ぼくが審神者やれてる要因だね。
そしてここに、花特製一回限りの依代が
ひとぉつ☆
そしてそして〜☆
日鞠さんが、
前のプリズムワールドの女神とした“約束”は
満鶴さんがいなくなれば、
君に体を捧げるか、
プリズムワールドに戻る事。
幸い
日鞠さんは、君の中にいるからね♪
さぁさぁ皆さん御覧あれ〜☆
本日限りの大復活！
初代sacredユニットリーダー
鏡千 満鶴と！
プリズムワールドの使者！
鏡千 日鞠のスペシャルステージだよ！」
依代が、光を放って
中に浮くと
どんどん人の形になっていく。
俺の中から何か、キラキラしたものが抜け出て
こっちも、人の形になっていく。
ーーー懐かしい気配だ。
『ーーーごめんなさい、優鶴。
私達が、もう少し
あなたのことを考えていたら良かったわ』
『日鞠、あまり気負ってはいけないよ。』
奥歯を噛み締めて、
がなりそうなのを堪える。
優鶴「お前は何がしたいんだ
誰の味方だ、水菜」
水菜「僕ね優鶴くん、
『君の幸せの味方』なんだよ。
このままじゃ幸せになれないから、
こうして手出ししてきた。
叔父さんを“降ろした”のも、そのため☆
負けたいならば、負け給え
ぼくはそれを否定しない。
強要しない。」
英智「満鶴さん・・・」
満鶴『ごめんね、英智くん。疲れただろう』
日鞠『優鶴、貴方の想いが晴れるなら、
私達は正面から、貴方と戦うわ』
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作者名：クラウン | 作成日時：2020年11月4日 23時
