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聖夜side
“引き上げる”？
どう言う事？
頭の中がぐるぐる回る。
それでも、何にもわからない。
水菜「君たちが、
“アイドル”と“スタァ”が、手を結び
あの子の不完全性を証明する事が、
あの子への、“救済”だ。
紅葉の事だから、“覚悟”させたんでしょう？
なら、
明日はきっと今日とは比べられないほど、
“伸びる”だろう。
それに追いつけたら、上々だね。
そこからは、君たちのココロ次第だ
“僕ら”に嘘は通じない。
“人間が狂おしいほど好き”で、
“ちゃんと見ている”から、
嘘は、見破られる。
或は、本心もね。
ーーー心の底から、あの子に言葉を使って
教えてあげなよ、
その、“自分達の為”に、
優鶴くんが必要だって事を」
英智「水菜さん、貴方は・・・」
水菜「ただ、大切なのさ。
英智くん、君が思ってるほど
僕は“人じゃない”。
けど、確かにあの子の事を“愛している”。
弟と、妹、
血の繋がりのある者を、好いている。
それは、事実だ。
君達は、
“完璧”を優鶴くんに求めてしまった、
僕は、それを怒るつもりも
同情するつもりもないよ」
聖夜「ちょっとは、
感情的に怒り散らしてくれたらいいのに」
水菜「それをして、困るのは君たちだろうとも。
ここいら一帯が、永久凍土と化して
生物が住めない世界になるよ、
あと、“ソレ”だよ。
君たちが、今僕に求めた怒りだよ。
向けられる感情が反対すぎて、僕も困惑する」
ーーーそうだ、
俺たち、にいちゃんの事
責めたことないじゃないか。
ーーー全部“赦し”て、
それだけだった。
夏希「拒絶もキツイけど、
まるまる“寛容”されるのもキツイんだぜ？」
班「夏希さんもに通っているように感じるなぁ」
夏希「俺は、割と優鶴の意見と反対意見出すぞ？
意見の対立からの殴り合いなんて、
しょっちゅうだ」
水菜「そんな“しょっちゅう”結構だよ。
治療する側の事も考えてくれ」
水菜が、ため息をついた。
すごく、呆れられてる。
水菜「ーーー君たちは明日もあるだろう、
もう、ホテルで休みなさい。」
ーーーー
聖夜「〜〜♪」
響音「ーーー♪☆」
千鶴「・・・・♪」
羽鶴「ーー・・♪」
ホテルへの道のり、
俺たちは4人で歌っていた。
後ろからみんながついてきていて、
笑っていた。
聖夜「明日は、“にいちゃん”達も一緒に歌おうね！
みんな！」
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作者名：クラウン | 作成日時：2020年11月4日 23時
