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優鶴side
優鶴「♪〜〜♪」
自分で言うのも何だが、
まるで
“殺し合い”にもならない“一方的な虐殺”だった。
優鶴「〜〜♪☆〜〜〜♪」
今なら、俺が完全な白髪になった理由も
わかる。
ーーー“生物”が踏み込んではいけない、“領域”。
その中に全身どっぷりと浸かってしまった、
代償だ。
夏希「(優鶴?
どうかしたか?)」
優鶴「(・・・・なんでもない)」
夏希は、
今の俺を見て、“幻滅”してないだろうか。
こんなに“わがまま”で、
仕方ない
愚かで、惨めな俺を。
それでも、
家の風習で“神様”として崇められてる俺を。
夏希「はぁい☆俺達の勝ち・・・♪」
夏希が結果の表示されたスクリーンを見て
けらけら笑っている。
楽しそう、・・・ではないか。
空気が読めない道化の真似をして、
こうして笑ってるだけだ。
俺と、おんなじ。
優鶴「夏希」
夏希「んあ?
あ〜、はいはい。
(心配しなくても、
俺お前の事は幻滅しねぇよ)」
優鶴「(すぐ読心術使うのやめてくんね?)」
夏希「なぁ、一ついい?
アンタら、本当に優鶴がやりたい事
わかってる?
“想い”を踏みにじられてる感じがして、
腹たつんだわ、おれ」
夏希?
何を言って・・・?
夏希「こう言うのって、
“遊び”じゃないんだよなぁ〜。
動物の生存競争みてぇなもんだよ、
やって然りの事。
やる気がないなら、くたばるだけさな」
優鶴「お前も、物足りないでいるのか?」
夏希「あはは、大正解☆
命を賭けろよ、皆々様方。
ーーーって事が言いたいの、俺」
夏希にとっての、今の状況は
“望まざるもの”だ。
わかってる。
優鶴「本当、
何がお前らの“輝き”を阻害してるんだ?
“出来損ないの俺”か?
それとも、
なんでもすぐに完璧に模倣する夏希か?
“お互い”か?」
ヒロ「違うよ、優鶴。
優鶴の輝きが、強すぎるんだよ」
優鶴「なら、頑張って追いついてくれ。
俺が、死ぬために。」
ーーーー
死にたい、そう思うようになったのは
いつからか。
ーーーもう、昔のことで
覚えてない。
ーーーそれか、
五奇人関係のタイミングで
そう思ったのか。
夏希「退屈しのぎにもなんねぇのーー!」
優鶴「昔は“楽しい”って、
感じたんだが、なんでだろうな」
「退屈と幸福はちがうからねぇ」
優鶴「水菜・・・・」
水菜「呼ばれてないけどじゃじゃーん☆」
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作者名:クラウン | 作成日時:2020年11月4日 23時