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雲雀side
ある夏の日
僕は風邪をこじらせて病室で横になっていた
「雲雀様、ご機嫌いかがでしょうか？」
この並盛病院の院長と思われる男が問いただしてくる
「別に悪くはないよ」
「そうですか！ありがとうございます
何か必要なものがあれば係の者に申しつけください、すぐに参りますので」
「ふぅん…わかった」
とりあえず出て行ってほしいな、鬱陶しい
僕が男を横目でじっと見ていると
それを見据えたのか院長は、ここで失礼します、と病室をあとにした
物分かりのいい男で良かったよ
「ふぅ…」
僕はひとまず息を吐いた
それにしても静かなのはいいものの暇だ
どこか行ってみようかな
どこか、と行っても、もう行く場所は決まっているのだけれど
そう思い僕は立ち上がり、
学校でも一番落ち着く場所
屋上へと向かった
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作者名：かふぇ | 作成日時：2017年1月5日 13時
