【雲雀恭弥】君と言う名の理由 (ページ15)

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Aの病室は…っと

ここだ

病室の扉の前に立つと中から賑やかな笑い声が聞こえてくる

あはは、何それー、

いやほんとだって！

…どうやらAの幼馴染は男のようだ

…どんな幼馴染かは知らないが、そんなの関係ない

僕は病室の扉をガラッと勢いよく開けた

「あっ！恭弥さん！こんにちは！」

「んなー！？雲雀さん！？！？」

そこにはベッドに寝ているAと

隣にある椅子に座っている小動物

…沢田綱吉が居た

「ワォ、小動物、君かい？Aの幼馴染は」

僕が小動物に問うと、ピシッと体が固まり、ぎこちなく話す小動物

「え、あ、はい！そ、そうでしゅ！」

緊張しすぎて噛んだ小動物に笑い出すA

そして顔が真っ赤に染まっている小動物

「あははっちょっとツナ、緊張しすぎ」

そういってケラケラ笑うA

「ちょ、A！だって雲雀さんだよ！？」

小動物が焦ったように言うとAは得意げに笑う

そして僕の方を向いて微笑む

「私と恭弥さんは友達だもん！ねー恭弥さん！」

「ふふ、そうだね」

勿論、と言うようにAに微笑んで返答する僕

…まぁ、いずれ友達以上に…ね？

「い、いつ仲良くなったんだよ！オレ知らないぞ！？」

バッとAの方を向き大声で言う小動物

それに対抗するかのようにAも大声で言い返した

「だって別にツナに何でもかんでも言わなくてもいいでしょー！！」

べーっと小動物を向かって舌を出すA

そしてまるで図星かと言うような苦い表情を見せる小動物

「うっ…」

夫婦のように漫才を繰り出す二人

…少し胸がズキン、となったような気がした