【雲雀恭弥】君と言う名の理由 (ページ14)

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今日も仕事を終わらせてAの元へ向かう

『恭弥さんが毎日いれば退屈しないのになぁ…』

Aのあの言葉を聞いた日から軽く１ヶ月は以上経つ

あの日から僕はなるべく毎日病院へ来るようにした

…どうしても行けない時や仕事が忙しい時は無理だったんだけどね

その証拠に昨日は会いに行けなかった

「………」

この１ヶ月以上の長く、短い間に色々なことがあった

お互いの日々の出来事を話し合ったのは勿論

日に日に会うたびにAと僕は仲良くなっていった

お互いに結構仲がいい、と言える存在には、なっただろう

…僕の思い込みでなければ

「…いそごう」

頬をかすめる風を感じながら

病院へ向かってバイクを走らせた

＊

屋上の扉の前に行き、ドアノブに手をかける

……？

そこで気づいた

扉の前まで行ったが、人の気配を感じない

ガチャ、

扉を開けてみたが屋上には人の姿はなかった

「？病室かな…」

いつか彼女が言っていたことを思い出す

『だいたいの時は居ますよ

幼馴染が来てくれる時は病室に居るんですけどね』

確か、そう言っていた

「…幼馴染、ね」

僕はAの病室へと向かった