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今、僕は応接室にいる



昨日の反省をいかして、朝の相当な早い時間から学校にやってきた



















「…終わった」




横目で時計を盗み見る



…よし、時間はたっぷりある








今すぐ彼女に会いに行こう








僕は大急ぎでバイクに乗り、走らせた





















「あっ!恭弥さん!一昨日ぶりです」




「そうだね」




病院に着き、屋上の扉を開けるとAがにこやかな顔をして立っていた




「昨日は来てませんでしたね、仕事が忙しいんですか?」



「まぁね、いいじゃないか、今日は来たんだから」



「ふふ、それもそうですね」





僕とAは微笑み合う




…相変らず彼女の笑顔は綺麗だ
























「っはー!やっぱ恭弥さんと話すのは面白いですねー!」



ぐーっ、と伸びをしながら話すA



…毎回思うのだが僕は面白いことは言っていない




「…面白くないよ、君の基準がおかしいんじゃないかい?」




Aは、んー、と顎に手を当て考える素振りをしながら、

そうかもしれませんね、と笑う





「恭弥さんが毎日いれば退屈しないのになぁ…」




ボソッと隣でAが呟いた





「え?」




「!い、いやなんでもないですっ、気にしないでください」





驚いて僕が聞き返すと


彼女は聞こえていたことが意外だったのか両手を前でぶんぶん、と振り、

頰を少し赤くして、焦る様子を見せた





「…君が望むなら毎日でも来てあげるよ」





僕がそう言うとAは一瞬目を見開いた後、

顔を輝かせた





「!ほ、ほんとですか

あ、でも仕事が忙しいんじゃ…」




Aは、しゅん、とした表情になる




…そんな表情も可愛らしいと思ってしまう




けど、僕が見たいのは君の笑顔なんだ






「気にすることないさ、僕が来たくて来てるんだから」




僕はAを安心させるように、なるべく優しく言い、微笑む





すると彼女も顔を上げ、僕の方をみて


ふにゃ、と安心したような笑顔を浮かべる






「恭弥さん…ありがとうございます」




「……別に」





…感謝の言葉を直球に言われると照れてしまう



普段言われ慣れてないから




僕は顔を横にそらした





「あ、恭弥さん照れてます?」




「照れてない」







屋上には暖かい笑い声が響いた



















「あ、でも無理だけはしないでくださいね?」


「わかってるよ」

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作者名:かふぇ | 作成日時:2017年1月5日 13時

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