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どこ付ける〜？と
良さそうな場所を探す純喜くん
そんな横をくっついて歩きながら
しっかりと繋がれた手。
純「A？」
何も喋らない私に心配したのか、不安そうに顔をのぞき込む純喜くん。
純「疲れた？寒い？どしたん」
「…ちがうよっ、夢みたいなの」
こんな素敵な人が、
今私だけに こんなに甘々な…彼氏、だなんて。
純「可愛いなぁ、ほんま」
「…んん」
純「でも俺、聞いてないねんけど？」
「なにを、？」
純「Aから好きって、言うてへんやん」
そういえば、彼はすぐに付き合ってと言ってくれたから
私はその返事をしただけだった。
「…いわなくてもっ」
純「分からへん！」
完全に純喜くんは、面白いものを見つけたように
ニヤニヤと悪い顔をしている。
こうなったらもう私が言うまで許してくれない。
ええい、もう、知らないっ
大きな体に抱きついて、顔を見上げる。
純「…っ」
「だいすき、純喜くん」
それだけ言い残して体を離して
ぴゅーっと先に逃げた。
顔熱いし…ふぅ、抱きついた時 純喜くんが
ちょっと驚いてたの可愛かったなあ。
ふふ、と笑っていると
こら。と低い声が聞こえて
後ろからガバッと抱きしめられる。
純「逃げたからお仕置」
伸びてきた手に少し顔を向けさせられ
気づけば目の前が彼の顔いっぱいで、
「、！」
唇に触れるこれは、彼のキスだった。
「…っ！！！もう！！！！！！」
純「ははっ、顔赤いで〜」
結局、純喜くんにたじたじな私を笑いながら
南京錠も無事つけ終えて、
人のいないテラスに連れてこられた。
「わあ〜きれい！こんなとこ、しってたの？」
純「来る時見つけてん」
柵にもたれて立っている私に
純喜くんは後ろから手を回して 前で私と手を重ねる。
純「A、今日は何の日？」
「え…純喜くんとつきあった日」
純「ふは、そうやけど、」
はい。そういって私の指をとんとん、と叩くから見れば
いつの間にか キラキラ輝く指輪がはめられていた。
純「誕生日おめでとう」
「…あっ」
純「忘れてた？」
「うん…完全に」
純「誕生日と記念日、これからもずっと祝わせて？」
「うん…っ」
＿＿＿大好き、
2度目のキスは涙の味がした。
きっと今日から私の世界は変わるの。
とろけそうなほど甘いあなたに
恋に落ちたら＿＿〔 終 〕
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作者名：ナビ | 作成日時：2021年9月10日 18時
