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Junki side＿＿
ついに飛行機に乗った。
ほんまに帰るんや…
昨日知ってから本当にあっという間だった。
自分の座席番号を確認して座ると、
隣に座ってきたのは瑠姫だった。
…珍しい、あんまりうるさくしたら怒られるな。
話しかけずにイヤホンをしようとした時＿＿
瑠「どうだったの」
まさかの瑠姫から声をかけてきた。
純「えっ」
瑠「何？」
純「いやぁ…えっと、」
瑠姫にこんな話をするとは思わんくて、
恥ずかしさになんか言い出せへん。
そんな俺を見て、瑠姫がため息をついた。
純「…ごめ、」
瑠「いや、そんな恥ずかしがられたらこっちが恥ずかしいんだけど」
純「……ごめん」
瑠「ごめんしか言わねえじゃん」
王子様の瑠姫はオフの時ちょっと口が悪くて面白い。
特に同い年の俺らは、
普段もちょっと気まずくて。
でもなんだかんだ瑠姫は素を出してくれてる。
多分俺の方が意識しすぎなんよな。
純「おもろいな、瑠姫って」
瑠「いや俺なんもしてねえし、で、どうだったのって」
どうだった…
純「どうやったんやろ」
瑠「はあ？じゃあ単刀直入に聞くわ、付き合ったの？」
純「え…まさか」
瑠「は？まじ？何してたん」
出た、瑠姫のエセ関西弁。たまに出る貴重なやつ。
あ…こんな事考えてたらまた怒られる。
で、なんやっけ。
あ、何してた…か。
純「えっと、抱きしめて、連絡先渡した」
瑠「……抱きしめていらねえよ」
純「あ、まじ？ごめん」
瑠「そこまでして付き合ってないのおもれぇわ」
まあ確かに。
俺って普通に大胆なことしてるんかな。
え、遊んでるとか思われてへんよな。
うわ急に不安になってきた
瑠「あーはいはい、勝手に自分の世界入らないでね」
純「俺、大丈夫かな」
瑠「まあいい感じなら大丈夫なんじゃない？Aさんも不思議な人だね」
純「うん、可愛い」
瑠「…………LINE渡したの？」
純「いや、カトク」
そう言うと、え？！と俺の方を向いて驚いた。
そんな驚く？
瑠「カトクなんかしてたの？」
純「いや、連絡とるために入れた。LINEじゃあかんかなって」
へえ〜と、あんな驚いた割に興味無さそうなのが瑠姫らしい。
そういえばAから来てないかな。
そう思ってアプリを開くけど、通知無し。
純「…まだか」
瑠「いやここもう空の上な、圏外だから」
純「…あっ」
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作者名：ナビ | 作成日時：2021年9月10日 18時
