18＋1 【ヒプノシスマイク短編集】

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叫びながら逃げ続けやっと中間の最後らへんまで来た…と思う。


なにやら看板とともに箱が置いてあった。



「"ここから先、ライトは使えないのでこちらで回収します"…ぇ？？？？」


『ぇ？？？？？？？まって嘘でしょ…？？？』





ライトが唯一の救いだったのに…


『り、リタイアします…？？？』

「べ、べべべべべつにどっちでも…」



躑躅森先生の足は産まれたての子鹿並に震えていた。





…いや待て。

ここでリタイアしたらあのババアに絶対バカにされる…


…ここでリタイアする訳にはいかない…、！！！





私は躑躅森先生の手をぎゅっと掴む。


『躑躅森先生！！！もうこれは行くしかないです！！私らの教員生活もかかってます！！！』


「は？！！！急にどうしたんや？！！！」



困惑する躑躅森先生を横目に私はライトを置いて奥のエリアへと進んで行った。




--------------


壁に"最終エリア"と書かれている。

やっと終わる…！！この地獄から抜け出せる…！



『ようここまで来たわ…自分すごい…ッ！！』



もう自分を褒めてないとやってらんない。
ほんとめちゃくちゃすごいわ自分。




「？！！…ちょっ、A先生…！！！」


何かに気づいた躑躅森先生が私の方を揺らす



『どうs…ってあそこ…お化けみたいな置物ってあんなたくさんありましたっけ…？？？』




そういった次の瞬間、大量のお化けは私たちを捕まえようと全力疾走でこちらに向かってきた。



「『い"や"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ｯｯｯ！！！』」



私たちは叫びながらも目の前の扉らしきものへと全力疾走をした。



--------------



「『ぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"あ"あ"ッ！！！！』」


目の前の扉を開けた瞬間、差し込む光と前方に倒れる私達。




『お、終わった…？？？？』

顔をあげればテーマーパークスタッフの人が近づいてきた。



ｽﾀｯﾌ「だ、大丈夫ですか？！！おケガは？！！」



「だ、大丈夫です…」


躑躅森先生は力尽きたようにあげた手をパタリと下ろした。


すると、





生徒「先生達めっちゃ仲良いじゃん！！笑 付き合ってんの？？？」



なんて言うもんだから






「『付き合ってへんわ!!!!!』」







って言い返してお互い顔を見合わせて笑った。





この事があって躑躅森先生とめちゃくちゃ仲良くなった。
たまにはあのﾓﾌﾞ先生に感謝してもいいかも。

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