26:引っ越し当日 ページ29
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『エースくん、私お引越しするの』
『茨の谷に帰らなくちゃいけないの』
『だからもう、エースくんとは会えない』
『今まで遊んでくれてありがとう』
『さようなら』
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私は、6歳の誕生日を、
茨の谷で迎えないといけなかった。
理由を両親に聞くと、
「それは教えられない」と言われた。
エースくんとは誕生日の一件以来、会っていない。
茨の谷に帰ることは手紙で伝えたけど、
エースくんからの返信はなかった。
もう、忘れられちゃったのかな…。
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−茨の谷に帰る日の朝−
父「迎えの車が来たぞ」
『…』
エースくんに、もう一度会いたかったな…。
私が車に乗り込もうとすると、
母「あの子は…」
遠くの方からこちらに向かって走ってくる
男の子が見えた。
まさか…
『…エースくん!』
エ「はぁ…はぁ…良かった。間に合って…」
母「少し待っててあげるから」
お母様は、エースくんに微笑んで車に乗り込んだ。
『どうして…』
エ「これを渡したくて…」
エースくんはそう言うと、私に箱を渡してきた。
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作者名:ひとみ | 作成日時:2020年5月15日 18時