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第2夜 ページ2
会社終わりにスマホを確認すると、通知が2つ
1つは望からで、もう1つは"あの人"から
望からは早く帰ってきてという内容だったし、"あの人"からは待ってる。の一言だけだった
絵文字がひとつもない簡素な文はなんとも"あの人"らしい
"あの人"に了解の意を伝え、目的地へと向かった
"あの人"のことはよく分からない
知っていることというと、名前と性別と関西弁を話すことぐらい
正確な年齢は分からないし、職業が何なのかも分からない
ただ"あの人"との空間は刺激的だということ
それだけで会いたいと思ってしまう
今私の目の前には、人生が成功している人しか住めないような高層マンションがそびえ立っている
このマンションに"あの人"が住んでいる
初めてこのマンションに来た時は、びっくりして声が出なかったっけ
"あの人"の部屋に着くまで、"あの人"との出会いを振り返ろうかな
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