キラキラお目々な美少年に転生したよ【鬼滅の刃】

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ここは一体何処だろう。
見知らぬ部屋にいる俺は、ただひたすら困惑していた。




今から遡る事数時間前。
俺はお師匠さまに頼まれて獪岳とお使いに出かけていた。
足りなくなった調味料を買い足すだけだったから案外早く終わったお使い。
おつりは好きに使っていいと言われたので獪岳とお団子を買って食べた。もちろんお師匠さまの分もお持ち帰り用に包んでもらっている。


小腹も膨れた帰り道、怪我をしたお婆さんがいたので家まで送り届けていたらすっかり日が暮れてしまった。


「獪岳急ごう。きっとお師匠さまが心配してるよ」

「だからババア何てほっとけばよかったんだ！」

「ダメだよ。お礼に桃が貰えたからいいでしょ！獪岳は桃好き？」

「…嫌いじゃねぇ」


素直じゃないなぁ。
送り届けてくれたお礼に、と桃を貰った時に心なしか表情が緩んでたくせに。
お婆さんを背負ったのだって獪岳だ。
最初は俺が背負おうとしたのだが、背が低すぎて難しかったのだ。(俺の成長期はこれからだから！)


暗くなってしまった小道を急いで走る。
しかし森に入ろうとしたところで、嫌な気配に足を止めた。



「…獪岳」


声をかけると獪岳も気付いていた様で、鋭い眼差しで周囲を見渡す。
風に乗って嗅ぎ覚えのある臭いに眉をひそめる。


血の匂いだ。

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