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悠仁と別れて、久しぶりに部屋の前に立つ。
「ただいま」
鞄から鍵を出して半年ぶりにドアを開けた。
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中に入ると 家を出る前と なぜか物の配置が少し変わってるような気がした。
あれ、俺出る前に掃除とかしたっけ。
したと言えばしたような気もするけど、してないと言われればしてないような気もする。
まぁ、問題ないか。なにか盗られて困るものはここに置いてないし。
手を洗ってそのまま寝室に向かった。
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「わぁ」
問題なのはむしろ寝室の方だった。
ベッドには 見覚えのある大男が遠慮なしに寝ている。
というか一体どこからスペアキーを手に入れたんだろうか。不法侵入は普通に怖い。
「おはよう、悟」
両頬を包んで揺すると寝坊助は 嫌そうに瞳を開けた。だけど眠そうだったのはほんの数秒で 俺と目が合ってからはバッと驚きを隠せてないほどに目を見開いた。
……その顔が見たかったんだよなぁ、かあいい。
五条「A……？」
「他に誰がいるの」
可笑しそうに答えれば、口をきゅっと結んでベッドから飛び起きて俺に抱きついてくる。
「寂しかった？」
刈り上げられた悟の後頭部をショリショリと撫でる。髪を逆立てるようなこの感触 俺めっちゃ好きなんだよね。
五条「うん、おかえり 」
「ん…」
重なった唇が出す甘い雰囲気の中で抱き合う俺たちを切り取れば、周りは恋人同士だと勘違いするんだろうな。
本当はそんなに綺麗な関係なんかじゃないのにね。
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五条「今度はピンクなんだ」
俺といる悟は案外静かだ。これは高専時代から変わらない。
今も、部屋の電気をつけると静かに俺の隣に座って、俺の髪の毛に手を伸ばしていた。
「うん 向こうで染めた」
五条「ふーん。シルバーにはいつ変える予定？」
「変えないよ、しばらくは。お気に入りになったんだ。」
また？と悟は不機嫌なのを隠しもしないでそう言った。
「またって？」
五条「今度は誰を誑かしたんだって聞いてんの。Aが気分で変えた何かをお気に入りだって言う時は、大体誰かを可愛いって思った時でしょ」
不機嫌そうな顔から 泣きそうな顔に悟は表情を変えた。
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フロイド - とても面白い。更新待ってます。 (2021年3月20日 0時) (
レス) id: d87b220079 (このIDを非表示/違反報告)
水たまり - コメント失礼します。尊いです、好きです。狗巻くんの語彙は確かそういうのを纏めた記事があったような気がします、調べてみればわかるかと！好きです！応援してます頑張ってください^^* (2021年1月3日 9時) (レス) id: 0358aa12a5 (このIDを非表示/違反報告)
ｍ．(プロフ) - うららさん» ひゃあああ、ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b5c70db5f0 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - 続き楽しみにしております。 (2020年12月23日 20時) (レス) id: e068332aca (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - やばいですね!!!尊くてやばいです!!!これからも応援しています。 (2020年12月23日 20時) (レス) id: e068332aca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｍ． | 作成日時：2020年11月25日 22時
