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伏黒「先、生…」
吐息を混ぜて何度も唇を重ねる。
食すように恵の濡れた唇をはめば、恵も拙い動きながら俺の下唇をはんだ。
「ふふ、俺たち昼間っから授業サボって悪いことしてんね。そろそろ戻る？」
そう言って俺よりも低い位置にある首に手を回した手を外そうとすれば恵の手がそれを邪魔した。
伏黒「俺、もう少ししてたいです」
ぐるんと勢いに任せて身体が反対の壁側に回される。窓の冷たい温度が背中を冷やした。
「っぁ…」
ぺろ、と俺の唇を舐める恵に口を薄く開ける。待ってましたと言わんばかり
に入ってくる舌を優しく受け止めた。
伏黒「先生…せんせ、い」
ちゅくちゅくと一生懸命に舌を重ねる恵。
伏黒「気持ちいい、ですか？」
「ん、きもちーよ」
不安げな瞳に見つめられ 少しだけ、嘘をついた。
本当はあまり決定的な快感はない。
でもまぁしょうがないよね。
恵にとってはきっと初めてのキスなんだろうし、一生懸命なだけで 十分可愛い。
息の継ぎ方も分からずに ぷはっ と苦しそうに話された唇。
その上下する肩をよしよしとさすれば悔しそうに濡れた口を開いた。
伏黒「………慣れてるんスね」
「さあ？」
ムカつきますと恵は吐き捨てた。
「どうして？これからたくさん、恵が上書きしてくれればいいだけの話でしょ」
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伏黒「……あぁクソ、天使は穢れてないんじゃなかったのかよ」
「こんな俺は嫌い？」
伏黒「……すげー好き」
両手で顔を隠す恵に笑いながら歩き出そうとしたときだった。
五条「えー？恵が上書き？無理でしょ、何回僕とキスしてると思ってんのさ」
がちり、と顎をつかまれた。
どんどん周囲の温度が冷えていくのがわかる。
そのまま首が痛くなるくらいに顎を上に向けられれば、目隠し越しでも伝わる不機嫌そうな悟がそこにいた。
五条「ねぇ恵 そこで見てていいよ、大人のキス 見せてあげるから｡
だってお前キスヘッタクソだもん。そんなんでよくAを満足させられると思ったよね」
お前もさ 何なんだよ。そんなに僕の心をかき乱すのが楽しい？
耳元でそう呟かれた瞬間
いつの間に目隠しを取ったのか、視界いっぱいに煌めく蒼が広がった。
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フロイド - とても面白い。更新待ってます。 (2021年3月20日 0時) (
レス) id: d87b220079 (このIDを非表示/違反報告)
水たまり - コメント失礼します。尊いです、好きです。狗巻くんの語彙は確かそういうのを纏めた記事があったような気がします、調べてみればわかるかと！好きです！応援してます頑張ってください^^* (2021年1月3日 9時) (レス) id: 0358aa12a5 (このIDを非表示/違反報告)
ｍ．(プロフ) - うららさん» ひゃあああ、ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b5c70db5f0 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - 続き楽しみにしております。 (2020年12月23日 20時) (レス) id: e068332aca (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - やばいですね!!!尊くてやばいです!!!これからも応援しています。 (2020年12月23日 20時) (レス) id: e068332aca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｍ． | 作成日時：2020年11月25日 22時
