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それからしばらくみんなで談笑をしていると、突然腿のポケットにいれていたスマホが鳴り出した。
「ごめん、俺」
一言断りを入れて画面を見ると 呼び出し人は夜蛾学長だった。
あの人が俺に電話とか珍しいな。通話開始ボタンを押して耳に端末を押し当てた。
「もしもし」
『A、至急任務に出てくれるか』
電話の内容は任務のことで、どうやら 二級だと言われていた呪霊が未確認の特級だったというものだった。
「ええ、もちろん。直ぐに向かいます。場所と被害の状況は？」
『現場は廃病院で、幸いにも今は人はいない。周囲は住宅街だったが、そこに住む非呪術師の避難は完了してある。』
「良かった…」
思わず安堵の息をつく。
だけどそれは、夜蛾学長の次の言葉が紡がれるまでの間だけだった。
『ただ…………』
酷く嫌な予感がして、冷や汗が首元を伝った。
『ただ、その任務に出ていた 我が校の1年生 伏黒 恵 との連絡がつかない。
最後に連絡が取れたのは 一時間前。
"指定場所に着いた" という報告が一件だけだ。』
「 伏黒…恵 ？」
今しがた話していたばかりのその名前を聞いた瞬間、すぐさま電話を切って椅子にかけていた上着を取る。
虎杖「せんせ？どったの？どっか行くの？」
まだ仲間の状態を知らない悠仁の清らかな瞳が心苦しかった。
「任務。また後で話そ」
頑張ってね！と明るく送り出してくれる悠仁の頭を撫でると、不穏な俺の空気を読み取ったのか悟も動き出した。
五条「僕も行く」
「来るな。お前はまだ昨日の提出書類が終わってないでしょ。俺は大丈夫。特級なんか屁でもないよ」
ガタンと音を立てて立ち上がった悟を見れば感の鋭い野薔薇はなにか気づいたようで
釘崎「……ねぇ、伏黒、大丈夫なんでしょうね」
と瞳を揺らした。
大丈夫。大丈夫だよ。
「俺がいる。俺が助ける。」
俺が絶対に伏黒くんを死なせない。
力強く教室のドアを開けた。
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フロイド - とても面白い。更新待ってます。 (2021年3月20日 0時) (
レス) id: d87b220079 (このIDを非表示/違反報告)
水たまり - コメント失礼します。尊いです、好きです。狗巻くんの語彙は確かそういうのを纏めた記事があったような気がします、調べてみればわかるかと！好きです！応援してます頑張ってください^^* (2021年1月3日 9時) (レス) id: 0358aa12a5 (このIDを非表示/違反報告)
ｍ．(プロフ) - うららさん» ひゃあああ、ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b5c70db5f0 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - 続き楽しみにしております。 (2020年12月23日 20時) (レス) id: e068332aca (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - やばいですね!!!尊くてやばいです!!!これからも応援しています。 (2020年12月23日 20時) (レス) id: e068332aca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｍ． | 作成日時：2020年11月25日 22時
