教師陣と夢主【短編集】 (ページ5)

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イチョウ先生《言葉の勘違い》2 ページ5

逃げる････これが逃げているという事か･････

逃げたくない････やっぱり私

『ごめんなさい』

｢え？｣

『私には好きな人が居るから』

早くイチョウ先生に会わなきゃ
そう思い振り返り走り出そうとしたが
腕を捕まれる

『!?･･･何！』

｢僕の告白を････ダメじゃないか｣

下を向いていた顔が上がる

『!?』

｢ダメじゃないか･･･断ったら･･･｣

あげた顔は凄く怖くて恐怖で体が震えた

｢こんなに君の事が好きなのに！！何で！！｣

掴まれている手首がミシミシと音をたてている

『痛い！』

｢早く、はいって言ってよ！言ってよぉ！｣

怖くて呂律が回らない

｢そこまでだ｣

｢は？｣

『え？』

突然横から伸びてきた手
それを辿るとイチョウ先生が居た

｢何で････｣

エイト｢悪いなぁ盗み聞きしちまって｣

後ろからエイト先生も出てくる

エイト｢何かやらかしそうだなぁと思って
警戒していたが･･･お前まだうちの生徒だろ｣

｢････クソっ｣

エイト｢こっち来い････｣

掴まれていた手首はいつの間にか離され
エイト先生は後輩男子を連れてどこかへと行った

手首は手形が付いていて真っ赤になっていた

しばらく静かな時間が流れた

『ごめんなさい･･･迷惑ですよね』

イチョウ｢え･･････｣

『先生の事好きって言って
けど先生は迷惑だったんですよね』

イチョウ｢聞いていたのかい？｣

『････はい』

先生の顔を直視できない
涙が溢れて落ちていく

突然頭にのしかかる手
驚いて上を向けばそこには優しい顔をしたイチョウ先生

口角をあげこう言った

イチョウ｢君の好きという言葉･･･素直に嬉しかった｣

『!?･･･そうなんですか？』

イチョウ｢君の姿に段々と惹かれていった｣

『でも！迷惑って･････』

イチョウ｢それはねさっきの男子の話だよ｣

『あの後輩の？』

イチョウ｢あの子は最近君の周りを嗅ぎ回っている
という情報が入ったからね迷惑だとそう言ったんだ｣

『じゃあ･････ただの聞き間違え･･･』

イチョウ｢ってことになるね｣

イチョウ｢････改めて････付き合ってくれませんか？｣

『ｳｯ････ｳﾞｩｯ････はいぃ』

イチョウ｢ははっ、そんなに泣かなくても大丈夫だから｣

こうして私はイチョウ先生改めイチョウさんの
彼女さんになった