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「もういいのか」
「はい。過去に縋っていてもどうにもならないので…ありがとうございました」
Aのお礼に宗助はああ、とだけいい車を走らせた。
そして、Aと天が住む家の前に車を止めた。
行きのような重苦しい雰囲気はなかったからか、随分と早く感じた。
「わざわざ家までありがとうございます」
「別にいい。この分は働いて返してもらうからな」
宗助の言葉に、Aは微笑んではい、と返した。
Aの返事を聞いた宗助はもう一度車に乗り込み、何も言わずに去って行った。
なんとなく、Aはその車が見えなくなるまで目で追ってから家に入った。
「おかえり、どうだった？」
ただいまの言葉を発する前に天からそんな言葉が飛んでくる。
玄関に立つ彼の姿を見て、待っていてくれたのだろうかとAは想像する。
「………捨てられてなんかなかった。裏切られてなんかなかった………ちゃんと、愛されてた……」
天の顔を見て安心したのか、Aは涙を零した。
「……そう」
紅茶、淹れてあるからおいでよ。
天のその言葉にAはありがとうと呟いた。反応がなかったため、届いたのか届いていないのかはわからなかった。
「………っていうわけで、事故死だったらしい」
ひと通りの事情を説明し終わったA。
未だにポロポロと溢れる滴に天は、最近は随分と涙脆いねと苦笑した。
「…でも、そういうことならよかった。…いや、よくはないのか」
天のその言葉にAはクスクスと笑った。
「泣きながら笑うなんて、君は器用だね」
「…天がいてくれてよかった。本当にありがとう」
Aの言葉に天は一瞬きょとん、と目を見開いてから笑った。
Aも釣られて微笑んだ。
待っていてくれる人がいることがこんなにも安心を与えてくれるなんて、きっと彼がいなかったら気づけてなかった。
Aはもう一度、心の中で天に感謝を述べた。
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高沢 - ドーナツさん» それと、流行りのウイルスや、風邪などにお気をつけて、どうかご健康に過ごしてください、、応援しております。 (2020年5月1日 22時) (
レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
高沢 - ドーナツさん» はい...！全然大丈夫でございます！むしろリクエストに応えていただいてありがたい限りです、、！本当にありがとうございます！ はい！ご無理なさらず、ドーナツ様のペースで更新頑張ってください！ (2020年5月1日 22時) (レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 高沢さん» 嬉しいお言葉ばかり本当にありがとうございます！これからも更新頑張るので、読んで頂けると幸いです。 (2020年5月1日 17時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 高沢さん» 初めまして！コメントとリクエストありがとうございます！！リクエストの件、喜んで書かせて頂きたいと思います！しかし、今考えているシナリオ上、一部が完結しないと書けそうにないので、それ以降でも大丈夫でしょうか……？勿論、絶対に書かせて頂きます……！ (2020年5月1日 17時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
高沢 - はじめまして、いつも作品楽しみにしております。どきどきして凄く面白いです！突然ですがリクエストをしてもよろしいでしょうか、、もし宜しければ天と夢主の2人の目線からの【独占欲】が見てみたいです。これからも応援しています (2020年5月1日 15時) (レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドーナツ | 作成日時：2020年4月30日 15時
