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「…本当に入るんですか?」
「そう言ってるだろ」
「私も?」
IDOLISH7の寮の前で千とそんな会話を交わすA。
その間にも百はインターホンを押していて、腹を括るしかないとAはため息を吐いた。
ガチャ、とドアの開く音がする。
中から顔を出したのは壮五だった。
「こんばんはー!Re:valeでーす!」
「……Re:vale!?さん!?億宮さんも…!!ど、どうしたんですか!?」
よりによって1番律儀で真面目な人が出てきてしまったとAは壮五を不憫に思った。
「君んとこのリーダーに着拒されて、遺憾の意を伝えにきたんだ。彼はいる?」
「オレは特殊任務のため、ナギを探しに。……ああ、いた!良かった!これで地球の平和が守れる!」
「OH!スペシャル・ミッション!エキサイティングです!」
「ナギくん、納得するの早いよ!あの…。大和さんは出かけてて…」
申し訳なさそうに目を伏せる壮五。しかし、その表情も千の一言ですぐに変わった。
「じゃあ、君の部屋で待つか」
え、と声を漏らして戸惑う壮五。それもそうだ。急に先輩が押しかけてきて、そんな言葉を言われたら誰だってそうなる。
「あー!王様プリンだ!オレ好きなんだ。食べていい?」
「いい匂い。シチューじゃないか。夕食まだだったんだ」
「いや、あの……」
壮五が助けを求めるようにAを横目で見る。しかし、Aにはどうすることもできない。
横に首を振るAを見て、壮五は困ったように眉を下げた。
「「Re:valeは先輩だよね?」」
「だからそれパワハラですって」
やはり、Re:valeの2人はAの言葉を聞かず、壮五をじっと見つめて圧をかける。随分と都合のいい耳だ。
「……ど……っ、……どうぞ、部屋でごゆっくり、お召し上がり下さい……」
先輩からの圧力に耐えかねたのか、壮五がそう言う。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
「ほら、ナギも行こ!」
「HEY!スペシャル・ミッション、変身グッズは用意しますか?ステッキ?コンパクト?」
遠慮なく寮に上がり込むRe:vale。Aは壮五を哀れんだ。
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ドーナツ(プロフ) - 高沢さん» わー!!!ありがとうございます…!本当に悩んでいたのでありがたいです…!いつでもいくらでもリクエストお待ちしています〜!!本当にありがとうございます!! (2020年6月11日 1時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
高沢 - またリクエスト失礼してもよろしいでしょうか...? 赤面 と いつもと違う髪型 をお願いしたいです、、ふたつも無理言ってすみません(汗) (2020年6月11日 1時) (レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 夢巫女さん» わー!いつもありがとうございます!!迷走中ですが、これからも読んで下さると嬉しいです!!更新頑張ります! (2020年6月4日 10時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
夢巫女 - こういう作品を待っていたっ!!最初の方から読んでいましたが、感謝を伝えたくて我慢できませんでした!これからも更新楽しみに待ってます! (2020年6月3日 22時) (レス) id: a86d07998f (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - ぽんさん» わあ…!ありがとうございます!!凄く嬉しいです!更新マイペースですがこれからもよろしくお願いします〜!! (2020年5月26日 18時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドーナツ | 作成日時:2020年5月5日 23時