お見合いしたくない王子と同居したい王子【うらさか】

さんじゅうはち ページ39

　
　
　
　
　
「そういえば…うらたんって料理出来るん?」


　

愛のすみかに行く途中でセンラが言った



　


　
　
　

「出来ない!」


「それ自信持って言うことやないよ、うらたさ ん｡」


「うらさん前包丁みてこれが包丁かぁーって言 ってたもんな｡」


「うわマジか｡」


「だって！ママに料理しちゃダメって言われて るんだもん！包丁初めて見たんだもん!」


「それヤバない?」


　
　
　


うらさんが必死に反論する


　

　
　

「ママに言ってよ！海音にだって料理したいっ て言っても火は危ないからダメって言うし!」


「それだけうらたさんのこと心配しとるんよ｡」


「…………言い返せない｡」


　

　
　

　
　
まーしぃの言ってることはすごくよくわかる




うらさんすぐに怪我しそうやから、危ないことさせたないんよね


　





　
　
　
　
「着きましたよ｡」

　
　
　
　
　
　
　
　
　
中に入ると基本的には何も変わってなかったが前より少しだけセンラのものが増えていた


　
　


　


「あ！この写真…二人で旅行行ってるじゃん！」


「それは新婚旅行のときのやね。」


「どこ行ったん?」


「白国やったよね｡」


「白国行ったの!?」



　
　


　
　
うらさんが驚くのも無理はない

　


　
白国というのは幻の国
　
　
　
　
どこにあるのか、どんな人が住んでいるのか、誰も知らない

　
　


その国に行ける方法は１つ

　
　
　
　
　
　
　
白国の人、通称「シュネー」に

　

　
国への案内状を書いてもらい


　

その紙を白国へ持っていく

　
　
　
　



　
　


　


たったそれだけと思うかも知れないが


まず、シュネーになかなか出会えないのだ



　




　
　
　
だから、本当に限られた人しか行けないのに



　
　
　
　
　
　
　
　



「新婚旅行で白国はスゴすぎ｡」


「てか、知り合いにシュネー居たの?」


「いませんよ?」


「じゃ、じゃあどうやって!」


「親の力！ﾄﾞﾔｧ」


「まーしぃ、そこドヤ顔するとこやないで｡」


　
　



　

「１回でもいいから白国行きたいなぁ。」


「俺、シュネーに心当たりあるよ｡」


「誰!?」


「そらるさんの執事｡」


　


うらさん、そらるさんの執事に会ったことあるんかな？

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