お見合いしたくない王子と同居したい王子【うらさか】

にじゅういち　うらたside ページ22

　
　
「なあ、うらさんには過去とか無いん?」


「過去はあるだろ。昨日だって過去だし。」


「そういうんじゃなくて、その……俺の性格みた いなん｡」


「…………どうだろうな｡」


　





　

　
　
　
　
　
なんでこう坂田にはデリカシーってもんがないんだ。





　
　
　
坂田のせいで思い出しちゃったじゃん。






　

　
　
　
　
　
　
　
「……ん。……ら…ん。……うらさん!!」


「!!ごめん。ボーッとしてた｡」


「もう…大丈夫?」


「…坂田はさ、なんで過去の事聞いてきたの?」


「え？いや…俺の過去を解決してくれようとして るうらさんに過去があったら､俺の事より、先 に解決したいなって思っただけやよ?」


「そう、か……｡」





　

　
　
　
　
　
坂田に話して大丈夫だろうか。









　
　
　

　


だって、俺の過去は……









　
　
　
　
　
　





　
　
　
　

　
　
　
坂田とは、真逆だから。









　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
俺は、








　
玩具にされる側だったから。

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