お見合いしたくない王子と同居したい王子【うらさか】

じゅうろく ページ17

　


　
　
　
　
　
桜弥は青国の王室の専属ピアニストらしい。




青国と掛け合って、交流会をする事になった。





蘭さん達も全面的に協力してくれるんやとか。


　




　
　
　
　
　
「でもさ､坂田どうすんの?坂田は赤国じゃん｡」


「ん〜。どうしよ｡」


「それなら大丈夫よ。相手の方に家出した赤国 の王子も一緒にいいですかって聞いたら簡単 に許可下りたから！」


「よかったな！坂田！」


「うん！ありがとうございます！蘭さん！」


「いいのよ。坂田くんの弟を見に行くのに、う ーちゃんだけ行ってもしょうがないでしょ｡」


「確かにな。…坂田さ、弟の写真とかあったりす る？」


「あるよ。母さんに送ってもらった。役に立つ と思って！」





　
　
　
　
　
うらさん達に弟を見せる。



弟は俺とあんまり似てなくて




髪は淡いピンク
目は濃いピンク
身長は俺より低くてうらさんより高い
とても色白で
触れたら無くなりそうな感じやった


　


　
桜弥って名前が本当によく似合う顔立ちをしていた。








　

「……この人、ピアノ弾けるの？」


「弾けるんやない？王室の専属ピアニストって なかなか出来んよ？」


「それだけの実力があるってことよ｡」





　

きっと､すごいんやろう。






　
　
　
俺とは違って。



　
　

　
　
　
人で遊んできた、俺とは違うんやろう。









　




その証拠なのか、送られてきた別の写真の弟は




　



　
　
服の間からチラチラ傷が見えた。








　




　
　
それはきっと、俺が付けてしまった傷。







　

　


　
　
　
俺はまだ見ぬ弟に、早く謝りたくなった。









　
　
と同時に、彼の何かに嫉妬した。

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