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#21 予感 ページ24

『あれはどうすれば…』



「え?ああ」



『いや察しはや』



「買いに行ってくれば?」



「方向音痴なのでわかりません、

おねがいします途中まで着いてきてください(土下座)」


「はいはい、流石に店内には入んねーからな」



『わかってます』





下着って言わなくても察してくれたともやんはさぞ経験豊富なのでしょう。


寝巻きはともやんが服を貸してくれるけど正直サイズ合わないし。




ともやん何するかわかんないし。




『買ってきたよ


ご飯はあるの?』


「冷蔵庫になんか入ってんじゃね?」




家に帰って冷蔵庫を見てみたら何となく夜ご飯になりそうな材料はあった。





…がここで問題



家庭科2の私は料理ができません。




「それよりお前料理できんの?」


『家庭科2…』


「俺より低いってどういう事だよ」


『でも今日は作るから!』


「危なっかしいから側で監視してる


何つくんの?」


『…わかんない


逆に何が作れそう?』


「お前ほんと家庭科出来ないんだな

はい、じゃあカレーが出来そうなので野菜を切ってください」




目の前に人参、玉ねぎ、じゃがいもが置かれる。




「…!おいなんて切り方してんだよ危ない

監視しといてよかったわ


こうやって切んの」


『…え』



…整理しようか

私が人参を切ってる途中で危ないと思った

ともやんは私の後ろに回って

ハグする形で私の手に自分の手を重ねた…?




「〜で手はこう…?


聞いてた?」



『…え!あ、も、もちろんっ』



「話聞けドジ」



『…!あの、耳元でぶつぶつ言うのやめてもらっていいですか』



「あ、Aって耳弱いんだ」




あ〜あ〜また余計なこと言っちゃった。






玉ねぎに涙を流し肉切りに苦戦し挫折しかけ、カレールーがお湯にはねて手を火傷してなんとか完成した

汗と血と涙の結晶カレー。




味は今まで食べたことないくらい優しい味がした。





食べた後何する?って話になってゲームという案が出たもののゲームがあんまり得意ではない私の為に一緒に隣でテレビを見てくれる、自慢の彼氏。になる予感のともやん。



いつも罵声しか浴びせないけど時折みせる優しさがこの人を好きになったところなのかな、なんて



ともやんに言ったら調子乗るから絶対言わないけど。






『あははっ!これ面白いよともや…ん?』



「…zz」



『ちょっと頭重い…』


ソファに座って寝始めたともやんをとりあえず寝かせた。

#22 甘々→←#20 初



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みみ(プロフ) - ありがとうございます(;_;)とっても嬉しいです! (2018年5月5日 19時) (レス) id: 7338922782 (このIDを非表示/違反報告)
ぴちゃみ(プロフ) - お疲れ様でした。面白かったです。 (2018年5月4日 22時) (レス) id: c3ac06bed5 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - コメントありがとうございます!とっても嬉しいです(;_;)またともやんか夕闇で書きたいと思っているので……よろしくおねがいします! (2018年5月4日 19時) (レス) id: 7338922782 (このIDを非表示/違反報告)
とーふさん。(プロフ) - いつも更新楽しみにしてたので悲しいです(;_;) (2018年5月4日 15時) (レス) id: 1b32889b0a (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - ほんとそれですよね(泣)でも卒業してからもストーリーは続くのでお楽しみに!いつもありがとうございます!!! (2018年3月8日 19時) (レス) id: 7338922782 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みみ | 作成日時:2018年1月29日 16時

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