依頼だよ依頼 (ページ33)

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変化ページ33

次の日の朝

『焦凍くん、○○病院いくの？』

「...あぁ、お母さんと会ってくる」

焦凍くんはお母さんに
ずっと会っていない
会うとお母さんを
責めてしまうと思っていたからだ

本当に体育祭で変わった
私も焦凍くんも

『私も一緒に行ってもいいかな
師匠が入院してるんだって』

パトロール中に怪我をした
○○病院に入院してるが
明日の夕方退院する

というメール昨日入っていた

「？彼方さんが」

『うん、足でもやっちゃたのかな
まぁ今日の夕方に退院するらしいから
大事ではないと思う
炎司さんに何があったか
聞きたかったんだけどいないし...』

病院に着くと焦凍くんと別れた
お母さんと会うのに私はおじゃま虫だろう

『焦凍くん、
私お見舞いの後も
用事あるから先帰っといて、
晩御飯までには戻るよ』

「...あぁ」

ナースのおねーさんに
師匠の部屋まで案内してもらった
扉の名札をみると

師匠のなまえがかいてある

私はおねーさんにお礼を言い
扉をノックした

コンコン

『失礼します
Aです
師匠大丈夫ですか？』

「あぁ...」
といいパソコンから目を離さない

『...？何見てんっげっ!!!』

師匠が観てたのは昨日の
雄英体育祭の表彰式

ってことは...

師匠はイヤホンを外し
私の顔を見て怒鳴った

「おいAてめぇこら!!!
あんだけ飯はちゃん食えっつっただろ
あぁ!!?」

『...すみません』

「あのなぁおめぇは
いつも自分の事は後まわしにする
もうちっとてめぇ自身を大事にしろ!!!」

『...はい、反省してます...』

師匠はため息を吐いた

「あれ使ったんだな」

『？あー変化!!どうでしたか？』

「まだまだあめぇな
変化後のタイムラグが気になる

俺はあれを認めたわけじゃねぇが
あれはおめぇの力だ
好きに使え」

『はい！

それより師匠なんで入院なんか
してるんですか？』

「ヒーロー殺しにやられてよ」

『っ!!?大丈夫なんですか!!?』

「あぁ俺は大丈夫だ

何故か
急に動けなってな...

ヒーロー殺しの個性だと思うが...

その後すぐに応援が来て助かった

でもインゲニウムがやられてな
ヒーロー活動が
続けられねぇようになった

俺があと一歩、
速くついてたら
あいつを助けられたかも
知んねぇのに

あれじゃ俺は足でまといなだけだった

まだヒーロー殺しはつかまってねぇ

A気をつけろよ」

後で調べて分かったことだが
インゲニウムは飯田くんの
お兄さんらしい

『飯田くん、大丈夫かな...』